どうもお久しぶりです。4ヶ月振りくらいですかね。
奥日光400が無事に終わったということで完走記を公開しちゃいましょう!

このブルベはコースプロフィールを見てもわかるようにかなりきっついコースですし、何より夜スタートというハードルの高さがあります。
本来ならあまりこういうコースを走ることはないのですがよんどころのない事情もあって走ることにしました。

まぁぼかすのもアレなので言っちゃうと、3月頭のブルベで骨折してしまいまして、当初の計画だと清水さった400を取るつもりだったのですがつい最近まで治療で乗れない状態だったので計画を練り直した結果として走ることにしました。
本来ならもう少しリハビリをしてから自転車に乗りたいところなのですが、PBPのプレレジ有効期限が6/20でとなっておりまして、それまでに残りの400と300を取っておかなければということで無茶は承知の上で事前認定走行することにしました。

さて久々のブルベなんですが怪我の影響でいくつか問題点がありました。
1.ダンシングができない
2.走行中のボトル取り出しができない(走行中の給水ができない)
3.下ハンが持てない
4.肩甲骨の動きが制限されているせいか呼吸が苦しい
一般的なサイクリングでは問題ない制限ですけれど長時間走り続けるブルベではいろいろと状況になってしまいます。
特に2と3ですかね。
登坂中の給水ができないので勾配がゆるくなったところで足を付いてからボトルを取り出すしかありませんし、
ダウンヒルで下ハンが持てないので安定した下りができない&ブレーキが疲れるといった問題が発生しました。

まぁいろいろとネガティブな要素もあったのですが、試走ならではの利点もありました。
一番大きかったのはスタッフのこしさんと一緒に走れたことです。
正直、こしさんと一緒に走っていなかったら絶対の途中で心が折れていたと思います。
あとはまあ試走日を選べるということで天候の良い日に走れたことも大きなところですね。

試走日はだいぶ前から決めていて午後半休を取って備えたかったのですが、どうしても抜けられない会議があったので定時ダッシュで帰宅したのが7時半くらいでした。
そこからシャワーを浴びて装備の最終チェックをして寝たのが8時半くらいです。
目覚めたのが10時半なのでウトウトしてたのを含めても睡眠時間は3時間くらいでした。
正直、コースのハードさから絶対に途中で眠くなるな・・・とすごく気が重くって、やっぱ有給が取れる来週の当日実走でもいいんじゃないの?とか後ろ向きな考えばかりが浮かんでくる状態だったんですが、なんか惰性で準備が終わっちゃったんでしかたなーくスタート地点のとどろきアリーナ前向かうことにしました。



だーれもいません・・・
主催のこしさんが試走すると思ったんだけどなぁと思いつつもここまで来ちゃったんだからもうダメ元でスタートしちゃえ!と半ば自暴自棄のスタートでした。

そこから暫く走っていると後ろからいきなり声をかけてきたのがこしさんでした。
私がスタートした直後の入れ替わりでとどろきアリーナ前に来たらしく、スタート連絡を見て追っかけて来てくださったようです。
肩の調子もよくない状態で気分が下がり気味だったところだったのでほんとヒーローのような登場で目の前がぱっと明るくなったような気分でした!(深夜1時でしたが

そこからPC1に2:13に到着と時間的には順調に見えるんですが、
やっぱり3ヶ月のブランクは大きく、絶対的なパワーが足りずにふつーついていけなくて千切れちゃうことも多々あってこしさんには迷惑をかけ通しだったのが心苦しいばかりでした。


それでもPC2には5:25に到着とどーにか誤魔化しながら到着することができました。

さて、ここからPC3の足尾まで徐々に上りになっていきます。
渡良瀬川手前の交差点までは1%くらいの登りともいえないくらいのゆる~~~い登りなんですが、これが地味に足を削られるんですよ。
最初はあれ?風がないわりになーんかスピード上がらないなー、なんか調子悪いのかなー?と思って出力を見るとけっこー出ててようやっとああこれ登ってるんだわーと気づくレベルです。
こしさんもなんか調子悪いわーといってたのでここらへんはパワーモニターがある利点ですかね。
まぁ気がついたとしても頑張り過ぎないように頑張るだけなんですけど(笑

そして渡良瀬川沿いの道に入るといよいよ登り基調になっていきます。
いやぁここからが辛かった。
400kmの行程ですがその上り下りのすべてがここからの170kmに凝縮されているわけですから。

当然、ここからこしさんにはついていけずあっさり千切られます。
というか緩斜面とはいえ40kmほどを登り続ける体力はありませんので途中の道の駅などで休憩しまくりでした。

どーにかこーにかPC3の足尾についたのが9:21。
こしさんから20分ほど遅れての到着でした。
ここから先は100mほど登ったら200mほど下って(!?)からいろは坂、戦場ヶ原への登り、金精峠と登り3連発となるのでしっかり休憩&補給して再出発。
残す貯金は1時間ってところ。
できれば金精峠までプラマイゼロあたりでたどり着きたいところです。

ところがブランクは回復力も衰えさせてしまったようでしっかり休憩したはずなのにいろは坂の手前までの登りで力尽きてしまい、直ぐ側の休憩所でまたもや大休憩を取ることにしました。

たぶん、ここが分水嶺だったと思います。

ここから先のいろは坂は登り道と下り道が分離しており、当然逆走は禁止です。
つまり、一旦入ると最後まで登り続けるしかありません。
休憩しながら、あー・・・こっからなら宇都宮までずっと下りだよなぁ。ぎょーざ食って帰ってもいいんじゃないかなー・・・なんてネガティブな考えも浮かんできます。

まぁ結局、諦めが悪かったってことなんでしょうし、この先を走っているこしさんを差し置いてDNFするのも悪いなぁという気持ちでどーにか気持ちを奮い立たせて登ることにしました。

登り始めた途端に後悔しましたが(笑
いやもう進まないのなんの。他のローディに抜かされるのは当然でカジュアルな格好のクロスバイクの人にもあっさり抜かれて千切られます。というか、3kmほど進んだところで足が止まっちゃう始末。
明智平までのたった7kmがほんときつかったです。

中禅寺湖に入っていろいろお店が見えてくるんですが貯金の目減りが気になって入ることができません。あー・・・でも金谷ホテルのとろけるビーフカレー食べたいなあ・・・でも時間がー・・・と懊悩しつつホテルが見えてくると先行していたこしさんが入っていくではありませんかっ!
あ、こりゃもう入るしかないねーということで残り時間なんか無理やり頭から追い出してホテルにゴーです。

幸いにしてカレーは提供が非常に早く、先に入っていたこしさんとほとんど同じくらいに食べることができました。
結局、今回のブルベでのグルメはこれだけでしたが、疲れた体に染み渡りました!


さて、ここからいよいよ登り本番の金精峠!の前に戦場ヶ原手前のちょっとした坂へ。
いやぁさっきホテルで休憩したじゃんってセルフツッコミを入れたくなるほどあっさり脚が尽きてしまいました・・・
這々の体で戦場ヶ原に到着。あー・・・こののんびりとした雰囲気最高だなー・・・とか思いつつ抜けていくと、いよいよ金精峠です。

ちなみに、今回は風景の写真がまーったくありません。
少しでも軽くするためカメラも置いてきましたし、正直止まって写真取る余裕はありませんでした。

金精峠はほーーーーーんと辛かったです。
たった5kmの登りで400upくらい。つまり平均勾配は8%。
もちろん平均なのでところどころ10%を超える上にほとんどが直登であー、あそこまで登らにゃならんのかーと絶望させます。
特に最後の1kmはきつかった・・・12~14%くらいはあった・・・気がします。

ほんと精も根も尽き果てる寸前でどーにか金精峠に登りきることができました。
この時点で20分くらいの借金でしたかね。
もちろん登った分の位置エネルギーの貯金がありますので実質的には1時間くらいの貯金でしょうか。

さて、ここからようやっと下りです!
ただ、今の状態では全然ありがたくない下りでもあります。
冒頭での状況の通り、下ハンが持てないので安定した下りができないことと、スピードが上がるにつれて路面の振動が肩に響いて痛みが耐え難くなってきたのがすごいストレスでした。
ほんと大好きな下りがこのときばかりは大嫌いになりました・・・

正直、下り続けるのはもう無理といったところでちょうど高原の駅丸沼が見えたので補給も兼ねて立ち寄ることにしました。
ここで粉飴と水を補給・・・したのですがボトルをベンチに忘れてきてしまいました・・・
リスタートして10分ほどで気がついたんですが、既に数百メートルほど下った状態だったので泣く泣く諦めることにしました。ボトル自体は数年前に買った古いボトルだったんですがたっぷり詰まった粉飴水が痛かった・・・

まぁ失ったものはしゃーないので気を取り直してダウンヒル再開なのです。
ただ、正直ここが一番しんどかったかもしれないです。
下りの振動での痛みに耐えかねてついに飲む方のロキソニンに手を出してしまいました。

ロングライド界隈ではロキソニンは最後の手段等々言われていますし、これを読んでいる皆さんもリスクは十分にご存知かと思います。
自分としても残り距離が100km以上の状態で服用したことはこれまでありません。
ただ、この3ヶ月ほど毎日ロキソニンを使ってきたので多少の経験値が溜まってきたといいますか、だめな境界線がわかってきた感じなので、本当にだめならDNFをする覚悟で飲みました。

そんなこんなでCK2には15:20に到着。
下りで多少脚も回復したものの貯金が20分なので、ここは短時間の補給でリスタートしました。

そして赤城山に向かうにあたって西側の沼田方面へのルートではなく、なぜか東側のほそーいルートへ入っていくと・・・
おお、渓谷というかなんかいい感じの森の中を下っていくではありませんか。
うーん、これはいいロケーション! 涼しい風と相まって最高の気分になったところで・・・最後の上りが始まるのでした。
事前のプロフィールでもわかってたことですがいやぁきつかった!
500mUPの11kmで平均勾配が5%弱。金精峠並に辛かったなぁという感想です。
正直、頂上に到達してもモニュメントとか特になーんもなく正直ただ辛いだけの上りでした(笑

最後の登りを終えたところのコンビニで大休憩を取ったところでようやっと往路のルートに戻って来られました。
ここからは1%前後の下りが数十キロ続きますが、対して力を入れてないのに30km/hで巡航できるのはヘロヘロになった脚にはほんとありがたかったです。
ここは夕方の市街地でしたがほとんど渋滞もなくて今回のルートとスタート時間はほんと道路状況は最高ですね。

日が暮れてだいぶたったところでPC4へは19:22に到着しました。
ここまで来ると何らかのトラブルがない限りは大丈夫だという安心感がでてきますね。

相変わらず脚が終わった状態のままでだましだまし走ってるわけですが、幸いなことに眠気はまったくありませんでした。
その代わりだったのかわかりませんがこしさんが眠たくなってきてしまったようです(笑)

ところどころのコンビニ(の脇)で仮眠を取って眠気をやり過ごしながらどーにかPC5へ23:24に到着しました。
いやぁこの手前の入間を過ぎてからの国道16号の道の酷さといったらなかったですね。
路面の荒れ具合は地方の私道にもまさるとも劣らないし、車は猛スピードで駆け抜けていくし、地味にアップダウンがきついしで愚痴を垂れ流しながら走ってました(笑)
正直疲れちゃったので貯金40分のところを30分くらい消費して大休憩にしました。

まあでもここからは勝手知ったる地元みたいなもんです。
順調に貯金を重ねては・・・仮眠してました(笑)

一番長い仮眠は北府中公園のベンチで20分くらいでしたかね。

自分は正直ぜんぜん眠くなかったので近くにいた猫ちゃんを眺めてました。
フラッシュ炊いて取るとすげー怖い絵面になりますね(笑)

仮眠ですっきりしたこしさんに引いてもらってラストランです。
多摩川を渡ればもう帰ってきたようなもんですよね。

なーんて思ってた当日の参加者の方も多かったと思うのですが、罠は最後の最後にありました。
府中街道をまったり走っていたら宿河原に入ったくらいで左折。
キューシートでいうところのNo.116 長尾橋右折 ですね。
ここから なぜか 10%以上の直登が始まります!(怒
しかも途中で道路工事をしててタイミングによっては激坂の途中と止まらされるのです(怒怒

まあでもここはしゃーないのです。
他のルートだと溝の口駅前のど真ん中を突っ切ったりしなきゃならなくて深夜はなんか怪しい動きの車が多くて通したくないのです。(たぶん
なんでこんなところに起伏を作ったのかと太平洋プレートに文句を言うのが正しいのです。

最後の罠を突破した後はゆったりと下りつつ千年の交差点を左折してようやっとゴール!
ゴール手前の最後の信号でこしさんとがっちり握手したとき、
あぁようやっと復活できたんだなぁと実感しました。



正直無謀と思った復帰後いきなりの400でしたがなんとか完走できたことでかなり自信になりました。
PBPに向けて残るは300ですが、オダックス近畿さんのBRM615花巻300に出走して取る予定です。
現時点で雨予報となっていてしかも雨脚がかなり強まる&風も強いと劣悪極まりないコンディションが予想されます。
400以上に無謀な挑戦になるかもしれないので状況を見極めて安全に走りたいと思います。

PBPへの道は遠い・・・