PBPに出発する前には長い膨大な準備があったんですけれどもすべてを紹介するのはキツイので、その中身をギュッと凝縮して残したいと思います。
  • R東京合宿所
R東京でお屋敷を借りてそこを拠点にPBPの準備や観光をしようじゃないか とい話が上がったのは2018年の年初頃でした。
発起人はGuile親分(一番最初に提案したのはCharlieさんだったかも?)でその後の手配等も含めほぼすべての段取りをしていただいました。
合宿所は最初は前回スタート地点のサンカンタンだったんですが8月頃にランブイエにスタート地点が変わるぞという話を受けて急遽ランブイエに宿を取り直すことになりました。
ここらへんの情報の速さとフットワークの軽さもウチの強みかもしれませんね。
という経緯があって借りたのがコチラです。


8人(ダブルベット使えば10人)までの泊まれる大きさのまさにお屋敷ですね。
お庭もこんなにひろびろーです。
こんないい感じのお庭とテーブルがあったので食事はほぼ毎回外で食べてました。


フランスはバカンスの時期は家族総出で地方に移動するのでこういった一軒家の期間レンタルが充実しているようです。
細かな場所はないしょですが、スタート地点まで自転車で15分くらい、駅まで歩くと20分くらいとこれ以上ないくらいの最高のロケーションでした。
予約期間はなんと8/11~8/25とまるまる2週間の長期滞在が可能だったんですが私はその中でも最長の8/11~8/24まで滞在していました。
これだけ長時間の滞在を予定して理由はいくつかあるんですが一番大きかったのはやはり時差ボケの解消でしょうか。いや観光も目一杯したいから というのも大きいかも?w

  • 切符の購入
長期滞在すること自体はもう1年前から決めていたので切符もそれに合わせて8月には予約しました。
ほんとはマイルで切符を確保する予定だったんですがギリギリ溜まっていなくて泣く泣く現金支払い・・・
航空会社はANAにしました。
マイルがANA(スターアライアンス)だったんであとはいつも使っているANAの直行便にするか、グループその他の航空会社の経由便にして経費を抑えるか といった2択な感じでしたが迷わずANAの直行便にしました。
理由は以下の通り
・単純に乗機時間が短いので疲労が少ない
・ロストバゲージ等の自転車へのトラブルリスク低減
・輪行箱のサイズは292cmまで超過料金なし
特に自転車のトラブルは今回の他の方の情報を見る限りでもいろいろあったようでしたが自分はまったくのノートラブル。やはり直行便の方でよかったなと思っています。
飛行機代以外にもいろんなお金や時間を使ってるわけなので何かトラブルがあって悔いが残る旅程になったらずっと後悔すると思うので一切の妥協はしないぞ といった考えもありました。
あとはサイズの許容量の大きさも大きいですね。ただ、203cmを超える場合は事前に申請しておいたほうが無難です(HPにもそう記載があります)。
  • プレレジストレーション
前年度にビワイチ1000を無事に完走していましたので一番最初の時期に登録することができました。
問題はどの時間帯にするか ということなんですが一番最初のG組に申し込むことにしました。
理由は以下の通り
・先頭の方が各PCが空いている
・後ろから来た列車に乗りやすい
というものです。
ネガティブな要素としては
・想定より遅くなった時に周りがみな後ろの組だと気分的に焦る(自分より前の組がいないことによる精神的安心感がなくなる)
・後ろの組に合わせてのんびりしているとタイムアウトになってしまう
といったところでしょうか。
まぁこの要素は割と無理やり引っ張り出した感がありまして実際には殆どの人は自分より早いのでどの組だろうが自分より後ろの組しかいなかったでしょうし、どの組、どの時間帯だろうがのんびり走る人はのんびり走るし、猛烈な勢いで走る人は走るということです。

あと申込時に迷ったのがスタート前のミールですがこれはNonとしました。
前回開催時は先に来た人たちが食べまくったことからモノがなくなったという話と、スタート地点から15分ほどのところに拠点があるのだから食べ物に困ることはないかなぁという理由です。
聞けば今回は配膳方式できっちり行き渡ったんだとか。次回は状況によっては申し込もうかなといったところです。
自分用のメモとしてはウェアはMサイズ、反射ベストはLサイズでちょうどいい感じでした。

  • トレーニング
PBPに参加するからといって特別なトレーニングを積もうとは思わなかったですね。
まぁその後のアクシデントが発生するまでは ですが。
ただ伝え聞いてたプロフィール的にゆるやかに繰り返されるアップダウンや最低、最高気温の具合などから北海道に似ているということで宗谷600に参加するなど経験値稼ぎなんかはしてましたね。
結果的には宗谷600の寒さ、暑さを基準にして装備を用意したのは大正解でした。

  • 2019年のSR
プレレジは無事に通りましたが本レジを通すためには6月20日までにSRを揃えねばなりません。
が、例年SRは3月か遅くとも4月までには取れていたのであんまし心配していなくて今年もいっぱい遠征しよーって感じで姫路に言ってお正月200を走ったり、沖縄にいって600を走ったりなどSRのことなどまったく意識していませんでした。
そうこうしているうちにAJ神奈川 鎌倉300やR東京 カスイチ300などをいろいろな理由でDNFになってしまい、今年は300はなんか鬼門なのかなぁなんて思って思っていたところで参加したR東京 満喫相模灘300で発生したアクシデントが最大の障害になりました。

  • 落車骨折
そろそろ300も取っておかないとなーと自分なりに気合を入れて参加したのがR東京 BRM309 満喫相模灘300でした。
残り250kmまで非常に順調にそれこそ相模灘を満喫していたのですが好事魔多しでしょうかもう何度となく走っている真鶴駅から小田原へ向かう直後の下りでした。
ころんだ瞬間は待ったく覚えておらず、気がついたら地面に倒れていまして、周りを見渡すと割とぶっとい木の枝が・・・
これに引っかかって落車したとのことで、慌てて起き上がろうとするのですが右手にまったく力が入らず、というかすごい激痛でまったく動かすことができませんでした。
それでもどうにか起き上がってさらに何を思ったのかそのまま小田原方面に走り初めてしまいました。
当時、この痛みがそのうち引いたら完走までいけるんじゃないかなぁとか思ってたんですが当然そんなことはなく早川駅でDNFすることにしました。

その後は救急病院に駆け込んでやっぱり骨折ですねーと診断され、翌々日に地元の病院で診断を受けると鎖骨の先端部分と肩甲骨の骨折、脱臼による靭帯断裂、神経の一部損傷と割と重傷だということが判明しました。まぁ30km/hくらいで一回転して肩から落ちたのですからある意味当然というかむしろ頭から落ちなくて命拾いしたというところでしょう。

当然、回復させるには手術するしかありませんということで受けたのが3月の末で靭帯接続と骨の固定具の挿入等々の処置を受けました。
その時に言われたのが回復までに少なくとも半年はかかる という一言でした。
正直、目の前が真っ暗になりました・・・
ただ骨のくっつき具合や靭帯の回復具合によっては固定具抜去より早く乗れるかもね。
という一言で最後の望みをつなげることになりました。
その後の奮闘具合はBRM608奥日光400完走を読んでいただければ と思います。

  • SRへ(奥日光400、花巻300)、レジストレーション
どうにか奥日光400と花巻300を完走することができて晴れてSRの確定と本レジ権利をゲットしました。
そうそう途中で6/20が本レジの〆切りといいましたが、あれは嘘でした。
というか6/20までSR要件が3つまで埋まっていて支払いも実行していれば7月4日のレジストレーション確定までは大丈夫だったんです。
なので花巻300の認定コードが6/20までにでるかどうかやきもきする必要はまったくなかったんです。
まぁレジストレーションは毎回変わっているようなので次回もそうとは限らないですし、こんなギリギリ隊にはならないのが一番です。
そういえば花巻300で一緒に走ったこーへー君もここでSRを確定して無事に出走権をゲットしてましたっけ。彼はPBPもしっかり安定した走りで見事完走で素晴らしいです。(花巻ではなかなかトラブルだったようですがw)

SRを確保はできたんですが当然事故前と比べて脚力、体力、心肺の落ち込みはひどいものでして特に心肺機能の落ち込みがやばかったですね。
なので6月末から出発直前までほんと毎日インターバルトレーニングを繰り返しました。
具体的には以下のメニュー。
・ウォーミングアップ 10分
以下 10回を2~3セット
 ・FTP 100% 3分
 ・レスト✕1分
・クールダウン 10分
これで最終的に測定したFTPは事故前に比べて90%弱まで回復させることができました。
  • 走行計画
自分のブルベの走り方は事前にガッチリと計画を立てて、その計画通りもしくは計画から外れた場合の差異を計算しつつ走るという感じです。
まぁ200や300は何も考えずに勢いで走ることも多いんですけど少なくともオーバーナイト以上のブルベでは以下を計画したキューシートを必ず作ります。
①キュー毎に距離換算でのタイムアウト時間
②各PCで確保しておきたい予想時間
③ホテルでの作業手順や睡眠時間
④上記の予定をこなすための各PC間での走行速度

今回のPBPではキューシートがないので②と③と④を作るとして、PBPならではというか各PCでの作業時間&休憩時間を加味した想定出発時刻を計画しました。
いろいろな話を聞くと日本のブルベと違ってPCのチェックは有人でサインを貰う形式でバーやレストラン、トイレすらも行列ができて予想以上の時間が消費されるとのことなのでかなり余裕を持った時間を設定しなくてはなりません。

そんなこんなを加味した計画が以下のシートでした。
タイムシートUH
タイムシートH
タイムシートM
タイムシートL
4パターン用意したのは走行時の調子毎にケースを切り替えるためです
UH(UltraHighPace)・・・23km/hを最高潮として以降300km毎に1km/h落としていく
H(HighPace)・・・22km/h 以下略

ってな感じで基本的にはMiddlePaceであわよくばHighPaceでいければなぁ、LowPaceでも滞在時間を若干切り詰めることでなんとかゴールできるでしょ という計画のもとで作成しました。
各PCでは基本的に30分かかるとして食堂や仮眠によって30分から1時間追加。ルディアックはガッツリ寝るので睡眠時間をたっぷり追加したバッチリな計画を立てました。(計画はほんとばっちりでした・・・)


  • 持っていくもの
これをどこまで紹介するか迷うところなんです。
なにせアイテム数をざっくり数えても261個もあったので一個一個紹介していくと時間がいくらあっても足りません。
ので一覧を載せて説明はまあざっくりとだけ。
持ち物一覧

・バイク関連
モンベルフロントバッグ、アピデュラサドルバッグL、フードポーチを左右に一つづつ。これが今回の積載関連の構成です。いつもと違うのはハンドルバー左側にもポーチをつけていることでしょうか。ここに後述のPCセットを入れてました。
ライトはいつものVOLT800✕2に予備で700を携帯。バッテリーも3400mAh✕2と走行不能になる可能性のあるものは予備を徹底しました。
トラブル関連としてはチューブ✕1、パッチ✕2、ブート✕1、インフレータ✕1と割と少なめです。とりあえずPCにたどり着ければこれらは補充できるだろうという思惑からの構成としました。
雨天関連としてはリアにゴリックスのフェンダーをつけたくらいでしょうか。
バイクは怪我の治療中にオーバーホールしてもらい、あらゆる消耗品は新品に交換して出走前のリスクイは絶対に残さないようにチェックリストを作って万全の状態になるように準備しました。その甲斐あったのか今回のPBP(とフランス観光)ではまったくのノートラブルでした。

・ウェア関連
夏装備の基本ウェア✕3
レイン上下(兼防寒)✕3
軍手、テムレス(ノーマル版)✕3
ネックウォーマー✕1
って感じですかね。これで0℃付近から30℃まで対応可能なことは宗谷600で確認済みです。
宗谷からの追加ポイントとしてはbaruさんが紹介していたネックウォーマーですね。
これ以外にもbaruさんが公開していたPBP関連記事は隅から隅まで読み倒して参考にさせていただきました。
この場で改めてお礼させていただければと思います。
その他のbaruさんの情報は"東京⇔大阪キャノンボール研究 PBP2019に向けて"から辿っていただければよいかと。2019年の走行記も素晴らしく感動しました(こんなレベルなのは期待しないでくださいw)

・プロテクトJ1とシャモアクリーム
超長距離ともなるとどちらかだけでは足りなくて身体の方はプロテクトJ1、ウェアの方はシャモアクリームを塗りつけてダブルの対策としました。これで擦過傷なんかのトラブルは起きませんでした。
(もちろん圧迫に起因する痛みはどうしようもなかったですけれど)
ちなみにプロテクトJ1は足の裏にも塗りたぐりました。自分はどうにも蒸れたりすると途端にふやけて痛くなってくるんですよね。この症状によく効くので400km毎に塗り直していました。

その他としては・・・
・ロキソニン&レバミレド
安心安全の鎮痛剤。レバミレドは胃薬です。
ロキソニンは胃荒れが起きやすいのですが合わせて飲むと私は荒れません。
自分は骨折してから4ヶ月ほど1日3錠飲み続けましたけど副作用はありませんでした(個人差あると思います)。
あ、市販してないのでお医者さんに処方して貰ってください。

・PC用セット
アイマスク、インイヤーイヤホン、歯ブラシ、マジックソルト、携帯ウォッシュレットをサコッシュにまとめてフードポーチに入れて簡単に取り出せるようにしておきました。
これは個人的には大当たりでしたね。サイズ的にはサドルバッグに入れる人も多いでしょうけれど疲れてくるとこれが億劫になったりするんですよね。さっと取り出せるのが大事だと思います。
ちなみにこの中で一番役にたったのは携帯ウォッシュレットですね。
トイレに流せるウェットティッシュも持っていったんですがこれが一番キレイになって手早かったです。
もちろん多少かさばりますけど軽いですし次回も間違いなく持っていくと思います。

・粉飴
いつも50kmで90gの小分けにしているので1200kmで24袋で8袋づつを携帯する計画として、スタート(リスタート)時で540gってところですね。これをサドルバッグやフロントバッグに格納してました。
だいたい90g=300kcal→Totalでざっくり必要カロリーが10km=100kcalで全行程の60%くらいのカロリーを背負って走る感覚でしょうか。残りのカロリーはもちろんサンドイッチ(とチョコとかいろいろ)ですね。
そういえば粉飴に関してはmarkunさんやpipiさんにCDGで捕まるぞぉと散々脅されましたっけw 確かに小分けにした粉飴はいかにもアレな感じなのでドキドキしましたけれど実際にはまったくノーチェックでした。
あとクレアチンとかアミノアシッドを小分けにして持っていったんですが、これも絵面的にはかなりアレwでしたけれどノーチェックだったのでアレ関係のチェックはやっぱり麻薬犬で行うのでしょうね。


その他でリストを見てこれはどうだった?みたいなものがありましたらツイッターでもコメントでもお聞きください。
  • バイクパッキング
さて普通の海外旅行との一番の違いはやっぱりロードバイクをどうやって持ち込むか ということでしょうかね。いろいろ方法はありますしその紹介はいろんなところでされているのでここでは割愛します。
自分が選択したのはBTBのハイブリッド輪行箱でした。


これを選んだ理由を挙げると以下な感じでしょうか。
・ハードケースであること
・ハンドルやディレイラー、ペダル等を外す必要がない(シートポストはサイズによっては下げなくてはダメでした)
・値段が比較的安い(¥9,800円)
・ANAの預け入れ対応サイズ内(3辺 292cm以下)
・使い終わった後はコンパクトになる

特に重要なのはバイクのパーツを弄くらなくて良いという点ですね。
ハンドルはこんな感じでぐりっと曲げれば入りますし、


ディレイラー側(画像向かって奥側)は中に浮いた状態でBB付近に絡ませているベルトでハンドル側にテンションをかけているので箱に接触することはありませんので縦にしようが横にしようがまったく問題ありません。非常によく考えられた輪行箱だと思います。


もちろん、ハコの容量も大きいので空いたスペースにはウェアやヘルメットなど軽いけどかさばるものを中心に詰め込めます。


ちなみに1枚目の写真の上に貼ってある日の丸シールは後付でして、日本代表的な所属だとか書いておけば扱いが丁寧になるよって話をききましてリスクが減るならばと貼っておきました。
おかげで? 荷物預かりの人にはレースにでるんですか?なんて質問されてまあそんな感じのですなんてほとんど嘘っぱちを答えることになってしまいましたw

ここまで紹介した荷物を輪行箱、スーツケース、バックパックに詰め込むのですが問題は怪我の影響でして、右手で重い荷物を持つことができません。
なので今回は羽田まで輪行箱を予め送付しておくことにしまして、空港サービスを利用することにしました。
料金はHPだと3辺140cmまでで5000円以下なんですが、当然オーバーなので図り直して貰ったところ往復で14000円ほどでした。正直痛いですけれどこればっかりはしょうがありません。
でもそのおかげで羽田までの移動に武蔵小杉駅から出ている高速バスを使えることができたのは大きかったです。電車に比べて圧倒的に楽ですよね。次回どうするかわかりませんがもし自転車も積み込められるのだったら高速バスを選択するかもしれません。

  • CDGから宿までの移動
今回はタクシーでランブイエの宿まで移動することにしました。
かなり割高なんですが、公共交通機関を利用しようとすると地下鉄等を乗り継いでいくことになりますし、CDGからパリまで治安があまりよろしくないところを通るとのことなのでリスク回避でタクシーを選択しました。
今回の予約ではチャーリーさんの紹介でVELTRAという現地オプショナルツアー専門会社に頼みました。
必要な要件は以下な感じでしょうか。
・バカでかい輪行箱を詰め込むには少なくともワンボックスタイプ以上
・ランブイエまで送迎可能
・できれば日本語が話せるドライバー
これらを満たしたのがVERLTRAのオプショナルツアー
シャルル・ド・ゴール空港⇔パリ市内ホテル 空港送迎サービス<貸切/日本語ドライバー> by Paris My Way
でした。
予約時のオプションとして8人乗りとヴェルサイユ地域までの送迎を選択すると合わせて€207です。
今回はいろいろあって一人で使いましたけどスペース的には3台は行けると思いますので、うまく乗り合わせられれば一人頭€70弱くらいでいけますので距離の割にはだいぶお得なんじゃないかと思います。
今回、割当たったドライバーの対応も素晴らしく次回もココで予約すると思います。

さてここまででようやっと準備が完了といったところです。
次回はいよいよパリに向けて出発編をお届けしたいと思います。

PBP2019参戦記(2019/08/11)~出発!に続く