前回のつづきです

8/4 曇り
昨日はアルコールが入ったおかげでさくっと寝付くことができたんですが、最近どーにも6時間までしか寝れなくなってしまいまして起きたのは5時半でした。
もーちょっと余裕はあるんですけど、万が一二度寝からの遅刻をかましたらマヌケすぎるので諦めて準備に取り掛かります。


朝ごはんは前日にばっきーさんに教えてもらったセコマの100円パスタとおにぎりをほうばります。
これ100円なのにちゃんとパスタしてて美味いんですよね。今回のブルベでも何度もお世話になりました。

もろもろの準備を終えて、ホテルのチェックアウトは6:45くらい。
余計な荷物はホテル側で預かってくれました。ほんとありがたいですね。



だらだらと川沿いの土手を走って、ほんのちょっと迷ってwスタート地点の「滝川ふれ愛の里」には7:15頃に到着。
ランドヌール(ズ)がいますいます。
今年はAH2400やらCH1200などのビックイベントがあるから宗谷600そんなにいないのかなー?と思ったらかなり大盛況の様子です。

既に到着してたばっきーさんやPIPIさんK井さんなどと雑談しつつブリーフィングを待ちます。


ブリーフィングでは今日は向かい風ですよーとか走行上の諸注意等々の説明、あとは宗谷岬は有人チェックだけどいなかったらクイズチェックねーとかそんな感じで終了。
いよいよ盛り上がってまいりました!

そうそう、今回のコースをかる~くおさらい


コースは滝川スタート内陸を進んで留萌からはオロロンラインをひたすら北上。
ノシャップ岬から稚内を通って宗谷岬で日本最北端に到達。
そこから折り返して南下して豊富の有人チェックから音威子府、名寄、幌加内を通って、滝川に戻る608kmです。
見どころ、食べどころ満載なコースなわけですが、とりわけチェックしておきたいのは以下のポイント
・苫前のココカピウ(ウニ丼!!!)
・稚内のホタテカレー
・音威子府の黒蕎麦
あたりでしょうか。

あとは去年までは宗谷岬から猿払まで抜けるコースだったようですが、今年は折り返して稚内に戻るルートになりました。
ここでオーバーナイトをどーするか迷いました。
一番多かったのはPC4の豊富町スポーツセンターの仮眠所で寝る人でしょうけど、以下の問題がありました
・ドロップバッグ受付がない(着替えられない)
・シャワーがない
・雑魚寝でふかふかベットがない
どれもこれも自分には割と深刻な問題です。
特に雑魚寝だと疲労回復もさることながら、他の人に気を使ってまともな睡眠が取れないんじゃないかという懸念がありました。

そこで目をつけたのは稚内でした。
市街のほぼほぼ近くまで戻るので最寄りのホテルまでの追加距離を計算すると8kmほど。
15km/h換算で15分ほどのロスになりますけど、信号の無いルートですしそれくらいの貯金はいつもより余裕で稼げるはず。
ということで、稚内のホテル奥田屋さんを予約しておきました。
ドロップバッグとして着替えや替えの電池、予備のチューブやインフレータなどをバックパックに詰め込んで送っておきました。
他の方の話を聞いた限りホテル泊は大正解だったようです。



さて、話を戻しますと、もろもろの準備が終わっていよいよスタート。
今回は8kmほど余計に走るためかちょい手前の時間からスタートになりました。
大らかな北海道らしく?一斉スタートでした。

さっそくばっきーさんとPIPIさんを引き連れて走り始めたんですが、いつも序盤はノロノロ走行する自分のスピードに業を煮やしたのかばっきーさんが俺についてこい!と言わんばかりに(いや言ってましたっけ?)高速列車を組み上げました。



いやぁここからはもう頑張って踏みました!
でもそれすら遅いとばかりにどーんと抜いていく方がいっぱい!
・・・えーこれ600なんですけどー。いま抜いて行った人とか35km/hオーバーだしこれ絶対にオーバーペースでしょ!?とか思ったそばから次々と抜かれていきます・・・。
北海道の大自然がみんなを駆り立てたんですかね~



でもそうやってぶっ飛ばしたくなる気持ちもよくわかります!
昨日の観光でも思いましたけど、だだっ広くて信号もなくてほんと自転車のりに取っては最高のロケーションなんですから!
いろんな方に言われてましたけど、巡航速度=グロスアベになるところなんてほんとココくらいですね。
とか思ってたところの北竜町の手前くらいで久々に信号に捕まっちゃいまして、そこからのリスタートでやや大きめの石を後輪にゴリッと・・・
う、今のはやばいかなー?この先のことを考えるともうちょっと気をつけよう!
なーんて思ってたら後輪からガタガタガターといやーな振動でみたら案の定パンクでした・・・



こんな序盤もいいところでパンクするとはほんとトホホです。
ばっきーさん、PIPIさんには先に行ってもらってパンク修理を始めるわけですが、
ここで怖いのは連続パンクなのでチューブのパンク箇所をしっかり確認・・・したかったんですが、周囲に水場がなかったんでどこから漏れているのかわからず。
原因箇所が特定できなかったんでしかたなくいつもより入念にタイヤとホイールのチェックしてトゲの有無や穴、ホイールのささくれ?等がないことを確認。
時間は掛かりましたけどここで手を抜くと後々痛い目を見るのはわかってますからね。

しっかり確認してチューブを交換、インフレータで空気を入れてリペア完了!
修理中に何人もの方に声を声を掛けて貰ってありがたいやら心配掛けてすみませんやらです。
サイコンのログを確認すると20分くらいのロスだったようです。
当たり前ながら最後尾まで落ちちゃいました・・・が、最後尾から走るのって別にいつものことじゃんと開き直ってリスタート。
ただ、ここからはばっきー列車に戻るべく懸命に踏み倒したので途中の景色は一切記憶に残っておりませんでした・・・北竜のひまわり畑とか見どころいっぱいだったのになぁと後悔しつつも先を急ぎます。



途中のコンビニで軽く補給しつつ頑張って踏んでたんですが、だいぶ前を走っているであろうばっきー列車は見えません。
こりゃ追いつけないのではないかなー?とか不安をよぎり始めたところで前方に見えるトレインを抜くとあれ?って声を掛けられて振り向くと・・・




ようやっとばっきーさんのトレインに復帰できました\(^o^)/
聞けば途中のコンビニで割と長く待って貰っていてさらにペースも落として走ってたらしく、ほんとありがとうございます!



ばっきーさんの後ろについて一息ついていると海辺からはパラグライダーが気持ちよさそうに飛んでます。
向かい風だからか自転車とそんなに変わらないスピードですが、すごく気持ちよさそうで向かい風にあえぐ者たちからすれば羨ましい限りでしたw


そいえば途中、こんな感じの羽のない風車がいくつかありましたね。
採算あわなくて途中まで解体された ってところですかね。



そろそろお昼時ということもあって、途中の道の駅では多くのランドヌール・ズ達が寄っていったようです。
自分はこの先のココカピウのウニ丼が目当てなのでもうひと頑張りです!


ってな感じでPC1に到着。貯金は1時間半ってところでしょうか。
ばっきーさんいわく前回より遅い到着ということでパンクがなければ・・・と内心悔やむのでありました。
この先、ご飯を食べる予定なので補給は軽めでリスタート。
ばっきーさんは認定優先!とのことでお店にはよらない方針でここからはPIPIさんとのふたり旅になりました。


PCから数キロ走ったところで見えてきましたココカピウ!
が! ・・・うには売り切れでしたorz
開店が11時で到着したのが11時半なんでわずか30分のウチに売り切れとか・・・
ほんとパンクさえなければ・・・悔しいっ!
とはいえ売り切れるリスクもわかっていたので、保険は用意しておきました!



どどーん!
にしん屋さんの大盛りウニ丼でーっす!ヽ(`▽´)/
うまい! うーまーいーぞー!
もう言語野がおかしくなるくらいウマウマでした!
これで宗谷600の目標は達成しました!

これにて終了でございます。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!


というのはまあ冗談でしっかりと堪能した後はPIPIさんと共にまた向かい風との戦いに挑むのでした。


そいやにしん屋さんに向かう途中に見かけたコレ。
オロロン鳥って言うらしいんですがパッと見はやっぱりペンギンですよね?
※PIPIさんにめっちゃ突っ込まれました



ここから遠別、天塩と海岸線沿いを走っていくんですが、もう風がきついなぁという記憶しかなくて写真を見返してもあれ?こんな風景とったかなーという感じであります


向かい風に心を折られそうになったところでちょうど道の駅を発見!
気温は割と低いのですがアイスの甘さが身に沁みます。
やっぱ屋内で食べるとHPはもちろんMPが回復しますね


こんな感じで放牧されているのも北海道ならではですね~
※でも匂いがきっつくて1回見たらもういいやと思いました


だいぶ消耗しちゃった感があるんですがどーにかPC2のセコマ天塩店に到着。
この先はこれまで以上に補給ポイントがないのでしっかり補給しておきます。
ばっきーさんにも追いついたんですが、休憩している間に行っちゃいました(泣)

そういえばこのPCで電話に出たら仕事の呼び出しがあってDNFになった人がおりました・・・
聞けばここから帰るのはかなり大変なんだとか。
うーん、クワバラクワバラ。明日は我が身かもですな。



そういえばなんだかPIPIさんを後ろ正面から写す画が多いんですが、ちゃんとローテーションしてたんですよ?
10分交代くらいだったんですが、いまから思えばもうちょっと人数いたほうが楽だったかもですね。
ただちょうど脚の合う人がいなかったというか・・・バーンと抜いていく人とか、明らかに脚に来てる人のどちらかだったんですよね。
そいえばmomさんやキルハさん達ともこのあたりで割と前後になってましたね。
というか、似たようなペースだったからか全般的に良くお会いしましたw


そしていよいよなにもない場所サロベツ原野に入ってまいります。


正直、なーんもなさすぎて飽きるのでこんな感じのモニュメントを見つけたら休憩なのです。


日が少しずつ落ちてくるのですが、緯度が高いせいか日差し強さは変わらず。
ただ冷たい北風の強さから熱中症の心配はありませんでした。


自分はもうぐでーって感じなんですがPIPIさんはまだまだ元気いっぱいな模様。
昨年の怪我から完全復活ですね!


なんかもう感覚が曖昧になりかけてきたところで北緯45°を超えるモニュメントに到着!
前後を走っていた走者の方々もいいフォトスポット(休憩場所)を見つけたとばかりに止まっていきます。
このモニュメントは帰路にもあったとのことなんですが、疲れからかさっぱりわかりませんでしたw

そしてこのモニュメントを過ぎたあたりでAJ北海道のスタッフさんがカメラを携えて待ち構えておりました!
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自分は両方のカメラマンをばっちり発見していましたが、PIPIさんは反対側のカメラはわかんなかったようですねw

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こう利尻富士を背に走る姿は絵になりますねぇ。
年賀状にも使えそう!(ここ数年出してないけど



地平線の彼方に消える道。

個人的に今回のベストショットがこちらかなと。
なにもないじゃんって思う方もいると思うのですが、この何もなさがいいんですよ。
地平線なんて本州に住んでたらめったに見れるもんじゃないですしね。




少しずつ日が傾いて来て・・・


サイロから伸びる影も長くなってきます


っとそこで追いついたのがたまがわスタッフのがんちょさんでした。
この後は3人パックでの走行になります。



だんだんと日が暮れてきていわゆるマジックアワーに差し掛かってきます
もうどこを撮っても美しいですね。

そんなこんなで長い無補給区間を超えて「こうほねの館」に到着。
ばっきーさんにもここで追いつくことができました。

ここは年中ホットドリンクの自販機が置いてあるらしく、寒い北海道を象徴するようなところですね。
日が落ちてだいぶ寒くなってきたので施設内の暖房が効いたトイレの暖かさもありがたかったです。


日ももうほとんど沈みかけてていわゆるマジックアワー。
夕日と利尻富士とのツーショットがいい感じです


さて、ココからは本格的に冷えてくるのでみんな持ってきている防寒具を重ねて行きます。


これまで建物がまったくないところを走ってきたんですが稚内に入ると民家が見えてきてほっと一息。
やっぱりなにもないところを走るのはなにかトラブルがあったら・・・と思ってしまいプレッシャーというか一定のストレスがありますね。
ちなみにここからPCまでまたもやばっきーさんの列車に載せてもらえました(∩´∀`)∩
写真は光量が落ちて手ブレがひどいんですが、夕暮れがほんと綺麗だったんですよ。
(ばっきーさんは止まって撮影してたくらいです

ここまで来るとひょっとしたらノシャップ岬にほんの少しでも日がある内にいけるかも?
ということでペースアップ!したら・・・

どーにかこーにか間に合わせることができました!
これもお気に入りの一枚です


ISO感度アップさせればほら立て札もばっちり!w
実はここに来るのはそんなに乗り気ではなかったんですが初めてなら行っておいたほうがいいよ!といってPIPIさんが引っ張ってきてくれました。
今から思っても来ておいて良かったと思えます。PIPIさん、がんちょさんありがとうございます!


PCには20時くらいに到着だったかな?
先行していたばっきーさんにも追いつきました。
さてここから宗谷岬を目指すわけですが、晩ごはん時ということもあってここでガッツリ食べていく方が多かったですね。
そして、私は・・・



じゃじゃーん! うろこ亭でホッキ貝カレーを食べるのでしたー\(^o^)/
いやぁばっきーさんのブログで紹介されててめっちゃうまそぉだなあ、でもちょっと寄り道なんだよなぁと迷っていたところにPIPIさんに力強く誘ってもらってやってまいりました。
ぷりっぷりで食べごたえ抜群のホッキ貝とがっつりカレーの組み合わせは合いますねぇ!
いやぁ北海道はほんと最高!
PIPIさんはハンバーグ定食を頼んでましたが、これまたうまそおでした。


お腹も満たされたところで走行再開。
外の気温は既に20度を下回っていて涼しいというより肌寒く、しばらくペダルを回し続けてようやっと暖かくなるほどです。

ここから宗谷岬まで30kmくらいなので、どうやらライトアップの時間に間に合うかなーといった感じ。
程なく市街地を抜けると前方から自転車のライトが見えます。この区間が宗谷岬からの折返しでして、お互いベルをチリーンチリーンと鳴らしてエールを交わすのですが、これがすごく雰囲気が良くって大好きなんですよね。

そんな感じで走っていると対向車線側のセコマに参加者達が何人も止まっていました。
どうやら日本最北端のコンビニらしく、更にはココから仮眠所のPC4まで補給できるところがないということが理由のようです。
対向車線側に行くのめんどうだし折返しで行けばいっかー なんてのは甘い考えでいたら、折り返した後、23時閉店に間に合いませんでしたw 

そんなこんながあって22時頃によーやっと宗谷岬に到着です!
日本最北端に到着しました! いやったー!


ここでの有人チェックもしっかり行って、トイレ休憩したところでリスタート。
ばっきーさんはここに到着と入れ替わりにリスタートしていきましたんで、ここからもPIPIさんとのふたり旅。

さて、ここから仮眠所である豊富町のスポーツセンターまではだいたい40kmくらいでしょうか。
割と距離がありますねー。いやあ大変ですねー。私は@15kmも走れば暖かいお風呂にベットで眠れるんですよーイヤッハー!とか思ってたかもしれませんw
そんな感じで走ってる間でも気温がガンガン下がっていって、指ぬきグローブだとけっこー辛い状態になってきました。

これは仮眠所まで行く人はほんと大変だなぁと思いつつ、途中の分かれ道でPIPIさんとは一時お別れ。
翌日の仮眠所での再開を約束してホテルに向かいました。

ホテルに到着したのが23時過ぎくらい。
事前の確認では部屋に自転車をあげさせて貰える手はずだったんですけど、どうやら館内の倉庫にスペースを作ったんでそこに入れてくれとのこと。
部屋に持ち込むのが一番安心だけど、フロントから見える倉庫だしセキュリティは問題なさそうということで素直に従って倉庫に保管。
そして本当にありがたいことにお風呂は24時までだったけれど、今夜は特別に2時位までいいですよと許可貰えたのでゆっくり準備してじっくりお風呂に浸かることができました。
いやぁ疲れ&冷え切った体には本当にありがたかったです・・・
お風呂でさっぱりした後
1.ドロップバッグに詰めて置いたカップラーメン、サトウのご飯を食べる
2.BBCA、HMB等のサプリ&サバスのミルクプロテイン補給
3.スマホ、サイコン、ライト等の充電
4.パンクして消費したチューブ&CO2ボンベの交換
5.念の為パンクしたタイヤの空気を抜いて、携帯ボンベで空気を再注入(CO2は抜けが早いので)
6.翌日用のジャージと入れ替え
7.目覚ましセット
これらをこなしているとあっというまに貯金1時間を消費しちゃって眠りについたのは24時半くらい。
リスタートは3:30予定でリスタート準備等を考慮すると睡眠時間は2時間半くらい。
うーん、あんまし睡眠時間確保できなかったなーと思いつつベットに入ると一瞬で寝入ってしまいました・・・

つづく