BRM1006ええじゃないか伊勢1000(山)を完走しました!

久々の更新となってしまった上にランドネきたかんやらフレッシュやら書きかけの記事も放置状態で申し訳ないですが、いろいろ忘れないうちにこれだけは書いておこうと筆を取りました。

伊勢1000は去年も参加しておりまして、3日間雨に打たれ続けて心が折れ、寝坊までやらかしてのDNFとなりました。
今年は去年のリベンジということで去年の反省点を踏まえて入念に計画を立てました。
作戦上の主な変更点は、
・1日目のリスタートは借金なしで
・2日目の宿泊ポイントを670km前後から600km前後に変更
・2日目は大幅な借金を抱えてでも睡眠時間を4時間以上確保する
・ドロップバッグに替えのチューブ、タイヤ、ブレーキシューを搭載

といっところでしょうか。
装備的には1日目の山に対応するためなるべく軽量化を図るためデジカメは携帯せず、スマホだけとしたくらいでほとんどかわりませんね(なので今回は1000kmなのに写真がかなり少ない)
初日は雨が振られることがわかっていましたが、雨装備は去年の時点で完成されてるので変更はありません。
誤算だったのがジャケット、アンダーともに1時間も経たずに撥水性が切れて登りの負荷もあって汗で水没しちゃったことくらいですね。
不思議なことにトップが水没すると毛細管現象で水が伝わるのか手もずぶ濡れになっちゃいまして、下りの寒さで危うくDNFになるところでした。
3年ほど使い続けてるのでそろそろ寿命かもしれませんね。

さて、コースと予定はざっくり以下の感じ
1日目:飯田峠をメインとした山中心で330kmの桑名で1泊(滞在時間2.5h、睡眠時間1h)
2日目:桑名~四日市~伊勢で折り返し~伊賀~彦根~605kmの米原で2泊目(滞在時間5h、睡眠時間4h)
3日目:米原~名古屋~浜松~御前崎~770kmの焼津で3泊目(滞在時間4h、睡眠時間2.5h)

1日目に貯金がほとんどできないことはコースプロファイルと天候でわかってましたから2日目はヘロヘロ覚悟。
2日目の宿は眠気が襲ってくる前にホテルに逃げ込む算段。
3日目は2日目にどれだけ頑張れるかで睡眠時間を決定みたいな流れでした。

宿は基本的にホテルできっちり予定を組み上げるタイプですね。
焼津なら健康ランドあるじゃんと思われる方もいらっしゃると思いますが、自分としては個別のベットで寝たほうが疲労回復効果が大きいと判断してコスパは度外視しております。

あとは特筆することといえば粉飴ですかね。
小分け上の袋を1日6本ほど持ち歩き、ドロップバッグにも同様のセットを送っておきました。
2日目の胃がやられた状況で飲み物で高カロリーを補給できるのはありがたかったですね。

さてさて事前準備の忘備録はこのくらいにして出発からゴールまでの流れを追っていきますか。

スタートはスタッフ活動もありますので前泊前提。そして睡眠時間も確保したかったので事前にいろいろ根回しをして午後退社しました。
武蔵小杉~新宿まで湘南新宿ライン、そこから特急かいじで石和温泉駅に到着したのが17時くらい。
自転車は輪行状態なら部屋に入れてもいいとのことなので贅沢にもタクシーで石和健康ランドに向かいました(実は自転車状態で預かってくれるサービスをしてたらしいです)

健康ランドに到着すると、ばばーんと横断幕が!

これホテル側の好意で作ってくださってるんです!
忘年会でもお世話になっておりまして、ほんとうに頭があがりません。

ささっとチェックインしてお風呂に入ってさっぱりして至福の一杯!


まったりしてると友人のナラさんも到着。前泊する人たちが続々とチェックインしているようでした。
先に到着していたへろへろもへじさん、チャーリーさんと合流したナラさんとで晩御飯を食べつつ、山側コースのきつさに脅されておりました(笑)

スタート設営で明日は4時起きなので寝だめの意味も含めて就寝は20時・・・のつもりが21時頃になりました。
いつもはこんな時間には寝れないので、今回は睡眠導入剤を使ってみました。
効果はあったようで、意外とすんなり眠りに着くことができました。

3時半頃には目が覚めてたんですが、うだうだしているうちに準備に手間取ってちょっと遅刻気味にスタート地点に到着。
・・・テントは既に組み立てられた後でしたスミマセン(ノ∀`)



そうこうしているうちに6時台のブリーフィングが開始されました。


ブリーフィングが終わって車検も終わり、参加者達が続々と出発していきました。

はじ~さんもおにぎりもぐもぐしてから出発!


ナラさんはちょいとブレーキシューがリムにあたる問題がでちゃっててその調整をしている様子。


Markunさん、まーりんさんも元気に出発!


さてさて、自分はみなさんを見送った後にのんびり出発しようと計画してたので、ようやっとここから輪行状態を解いて、準備開始です。
いまから思えばコレがよくなかったかも・・・

今回は1日目の前半で雨が降る予報だったので前泊メンバーのほとんどは6時台のスタートでいっちゃったようで、7時台のブリーフィングはなんと3人だけでした(笑)
しかも、へろへろもへじさんともう一人は海なので7時台の山は自分だけ・・・と思ってたら実はじょいさん20分ほどの遅刻スタートしていたようでした(笑)


ブリーフィングが終わっていよいよスタート!
いやぁ、このころは元気一杯でしたねぇ


出発してすぐに脚がめちゃくちゃ重たく感じて平坦なのに20km/hもでません。
なにこれウルトラバットデー!?
いや実はステルス登り!?
とかいろいろ頭が混乱した状態でとにかく頑張って踏み続けること10kmほど。
遠くで信号が赤になったところで惰性で進ませたところで全然進まないのでいよいよおかしいと気がついてブレーキシューをみたらめっちゃリムにタッチしてました・・・
どうもブリーフィングを聴きつつ輪行状態を解いてたのでしっかりホイールがハマってませんでした・・・


しっかりホイールをはめ直した途端に10km/h以上ペースアップでようやっと気分が上向いてきたところで青空も覗きはじめてテンション上がってきました!


まぁ、さっくりと再び雲に覆われるわけですが(笑)



甲州街道は何度か通ってるんですが、サントリーのコレをしっかり見て撮るのは初めてですね~
この後、雨が振ると絶対に写真を取らなくなっていくので、ここぞとばかりに写真を撮ってます(笑)


脚の調子もさほど悪くなく、いいペースで富士見峠に到着!



そう、いいペースだったんですがそれ以上におっそろしいペースで抜いていった方が・・・
恐らく8時台スタートの方なんですが、グロアベ30km/h以上は出てたんじゃないかなぁ。
世の中魑魅魍魎がいっぱいですね(笑)


さて、富士見峠の長い下りを終えてコンビニでちょっぴり補給してから、杖突峠へごー!


ここから先は走ったことがないので苦手な登りなのにけっこー楽しく登っていけます。

ただだんだん雨の気配が濃厚になってきて・・・
杖突峠を下ってる途中でいよいよポツポツ雨が落ちてきました。
この先はどのみちずっと雨なので屋根付きのバス停で完全雨装備に変更しました。
そのところで、R東京スタッフのHさんに追いつかれました。
たしか8時スタートだったはずで、ここで追いつかれるとかおっそろしい速さです・・・
他にも8時スタート台の方が何人か追いついてきて、・・・あれ?おれおそい?なんて内心焦ったりもしてました(笑)

さて、雨に打たれつつも通過チェック1 飯田に15:02に到着。
15km/h換算の通過時刻は16:30なのでまぁ悪くないですね。



さて・・・ここから先は一切の余裕がなくなりまして、写真が1枚もありません。
つぶやきもありません。
雨が酷くて、寒くて限界一杯一杯な状況でした。

そんな状況をどうやって切り抜けられたかというと、Hさんが一緒に走ってくれたからでした!
コンビニで先にでてしばらく飯田峠を登っているところで後ろからスイスイ登ってきたHさんがペースを落としてくれて一緒に走ってくださいました。
飯田峠では大粒本降り雨に打たれてどんよりしてペースダウンしてるところでHさんの着実なペース刻みに本当に助けられました・・・

この頃から、ウェアの撥水性がほぼなくなってしまい、上半身と下半身が汗でほぼ水没。
飯田峠からのダウンヒルの寒さといったら凍える一歩手前。
凍えそうな下りから再び大平峠の登って下って凍えて、きっつい切越峠を登ったところであまりのきつさに大雨の中で小休止。
これがマズかったのかいよいよ低体温症が心配になる寒さ・・・

そして最悪の悪路だった切越峠の下り。ブレーキも握りっぱなしでだんだん手の感覚が・・・
それでも標高が低くなってくるとだんだん暖かくなってきて、通過チェック2まで残り4kmくらいといったところで一緒に走ってたHさんがリム打ちパンク!
日が落ちて真っ暗で雨の中、穴が合ってもさっぱりわからず、リム打ちパンクは当たるも八卦当たらぬも八卦のようなもんです・・・
今回はHさんにその不幸が降り立ってしまいました・・・
あと5kmとはいえ修理は必須。
冷たい雨の中でのパンク修理。この時、一緒に走っててほんとよかったなぁと思いながら一緒にパンクを修理したのが良かったのかタイムロスもそこまで大きくなく、無事に修理完了。

通過チェック2 白川に到着したのは21:30で貯金は1時間ほど。
あの雨の中で、更にあの獲得標高なら十分想定内。

ただ、Hさんは私に付き合わせちゃってペースダウンさせてしまったのと、パンク修理で雨に打たれたことがたたって、低体温症となってしまいここでDNFとなってしまいました・・・
ほんとうにスミマセン・・・。そして本当にありがとうございました! Hさんがいなかったらココにくる途中で心が折れてDNFしてたかもしれません。

コンビニを出た直後に道端で自転車を横倒しにしてる方がいて、大丈夫ですか?と声を掛けるとなんとMarkunさんでした。
落車してサイドカットしたとのことでパンク修理の最中でした。
既にいっぱいいっぱいだったので、大丈夫、先に行ってとの言葉に甘えさせていただきました・・・
この後、MarkunさんはPCにギリギリ間に合い、なんと67hくらい?でゴールされたとのこと。しかも落車による肋骨骨折状態で・・・。なんかもうこの界隈は化物しかいないのでしょうか?(失礼

さて、ここからはほぼほぼソロ走行となりました。
雨もだいぶ弱まってきてまして、特筆することもなくPC1 一宮には00:30頃に到着。
貯金は1:46とそこそこに快復。
殆どの人はここで1泊してるようでしたが、元気な一日目のうちにできるだけ距離を伸ばしておきたい自分はその先の桑名で1泊予定としてました。
まぁ、ここからは睡魔との戦いでしたね。
特に木曽川沿いの土手はやばかったです。なーんにもないんですもん。
あまりの眠さに大声で歌を歌ったり、ううー!っと唸ったりするとちょっとだけ目が覚めて~落ち着くとまた眠くなって~の繰り返しでした。

桑名のホテルにはたしか3時頃に到着・・・だったかな?
そこからドロップバッグを受け取って、シャワーを浴びて、サプリ&ご飯を補給して、目覚ましをセットして寝たのがたしか4時前くらい。
借金なしでリスタートしたかったので就寝時間は1時間くらい。
出発したのがツイートによると5:10くらい。ホテルの滞在時間が2時間は最短記録でした・・・(笑)

桑名を出た直後は雨が上がってたけど、ちょっと走ったところで通り雨があって再びレインウェアを着込むタイムロスがありましたが、その後はポツリポツリくらいで路面もだんだんとドライ方向になってきたところで、ウェアをすべてぬぎっ!
いやぁ、レインウェアなしってのはほんとさいこーですね!

雨があがったのでここからは写真が復活します(笑)

今回のコースは作成者が意地でも幹線道路は通させないぞ! という気迫に溢れた設計となっておりまして、こんな細い路地を通ったりしてました。
よーくみると・・・一旦停止がずーーーーーーーーっと奥まで続いております(笑)
一旦停止峠まであるとは恐るべし伊勢1000!


四日市駅でレインウェアのトップスも脱いで更にペースアップ!


そして・・・うーみーー!!!!
散々山や街を走ってきたところで伊勢湾が見えて来ました!
いやぁ、やっぱり海は最高ですね!


そんな感じでふらふら走ってるとミスコースをやらかしちゃいまして、慌てて戻ってくるとなんとナラさんとランデブー!
ナラさんは借金を背負ってでもしっかり眠る作戦のようで、オンタイムな自分と噛み合ったようです。


しっかり休んでたのが奏功したようで元気いっぱいな走りのよう。
こっちは寝不足でへろへろ(笑)
申し訳ないんですが前を引ける状態じゃなかたのでおとなしく後ろに着かせてもらいました




そんな感じでナラさんに引っ張って貰って、通過チェック3の夫婦岩には11:50頃に到着!
だいたいオンタイムといったところですが脚の状態は良好で、去年のへろへろ状態に比べて雲泥の差です!


食欲も2日目にしてはけっこーあって、冷やしとろろ蕎麦を平らげていよいよ夫婦岩へ!





一年ぶりに帰ってきたぞー!!!!


さて、折り返した後は、無事の帰還を祈願して伊勢神宮にお参りです。
とはいうものの、入り口付近で社と思しき方向って手合わせしただけでスミマセン。


ほんとは赤福とか食べたかったんですが、どうにも胃が受け付けられない雰囲気だったので後ろ髪を曳かれる思い出リスタートしました。
10kmほど伊勢旧道の宿場街を走っていると、向かいからはじ~さんが!
ここでスライドということはかなりの借金を背負ってるはずですが、笑顔を見せてさわやかはじ~さんでした!



こちらも若干の借金ではありますが、せっかくの伊勢街道はのんびり楽しまなきゃね!
とかゆるゆる走ってるのが災いしたのか、段々と眠気が・・・
いよいよ耐え難くなったのでここで梅丹CCCカフェイン200mgを投入しつつ、ブラックブラックガムを投入!
ここまでカフェイン断ちしてきたから効果は抜群でバチっと目が覚めました


ネムネム状態でゆるゆる漕いでたせいか脚の方もかなり快復してきてここらへんは非常に快調に飛ばしてました




伊勢の旧道を抜けたところで海側の人たちとポツポツスライドし始めたところで一緒にスタートしたへろへろもへじさんとスライド!
たしか450kmくらいの地点だったはずで、その差は100km以上。は、はええ! 


スライドする人たちとエールを交歓して元気を貰いながら走ってると、段々と暑くなってきまして・・・
伊賀越えのちょい手前でコンビニ休憩。
ここで本格伊勢参りと赤福を堪能してきたナラさんに追いつかれ、そのままばびゅーんと伊賀路に消えていきました・・・

登りがおっそいこちらはえっちらおっちら伊賀越え開始。
だらだら長い登りと、長いトンネルに辟易しつつも下りはひゃっほーい!


途中、ポツリ雨にも降られて忍者市に到着!


通過チェック4の伊賀には17:20頃に到着。
貯金は20分くらいですが、既に時間制限は緩和されているようなモンなのでしっかり休むことにします。ゆるふわな走りをしてきたおかげかお腹の調子はけっこーよくて、ここでも暖かいキツネうどんをしっかりといただけました。
ここからは再びナイトライド。


伊賀を超え、甲賀をこえて50km先の通過チェック5の野洲市には20:11に到着!
だーれもいませんので写真を撮る気もありません(笑)

ナイトライドはまわりの景色が見えなくてすぐに眠たくなるのでキライなんですが、この日は違いました。
中秋の名月はとっくに過ぎ去ってしまいましたが、見事なお月さま!
考えてみたら今年のナイトライドは大体がどんより曇り空の中を走ってたので、こんなに見事なお月さまは久しぶりです。
そんな月明かりに照らされた山並みは新鮮で、この日は全く眠くならずに快調に走り続け・・・


やってまいりました、琵琶湖です!!!
初めて来ました!!!
・・・なんも見えません(涙


まぁ、この暗さだからしょーがない。でもかすかな波音が聞こえる横を走り続けるのはいい気分。
そうこうしているうちに彦根城前に到着!

残念ながら彦根城は見えませんでした・・・
が、まったくの無風状態が幸いして水面に写ったお堀と松林。




この2枚が今回のツーリングでの最高の自信作です!

さて、2日目の宿である米原駅前のホテルまでは残り5kmほど。
彦根城の夜景の余韻を楽しみつつ到着したのはたしか22:30位かな?

ここでは6時間の大休憩予定ということで、
シャワーを浴びてウェアを洗濯して、ご飯を食べて翌朝4時に目覚ましをセットして、
寝たのがたぶん23時位。
明日の朝は放射冷却で寒いだろうな、そして昼は灼熱なんだろうな・・・とか夢想しつつ眠りに落ちていきました。

つづく