かねさだの自転車日記

神奈川のにわかローディの雑記です 主に南に向かって走ってます (北は山だし・・・)

おはフランス!\(^o^)/


で元気よくつぶやいてはみたものの多分に時差ボケが残っている朝でした。
が、正直いって寒さで目が冷めたといってもいいかもしれません。
気温計がないので体感ですけど10℃近くまで下がってたと思います。
ランブイエはだいぶ気候は暖かいほうですけれど、朝晩の冷え込みは日本とは比べるべくもないですね。
眠たさもあり寒さもありましたがそれでも時差ボケの解消には朝一番に朝日を浴びて朝食を取ることなので持ってきてよかった長袖に袖を通して、眠い目を擦りつつ朝食の準備です。

といっても昨日買っておいたサンドイッチを温めて調味料の棚にあった賞味期限が怪しいココアを入れるだけなんですけどね。


こんな朝からでもパン屋さんはやってるんですが、さすがにこの寒さでであるくのもつらく、昨日のうちに買っておいてよかったです。

  • パッキング解除
朝ごはんを食べてからは宿の部屋や設備をもう一度チェック。
WiFiなんかは昨日のうちに接続できたんですがテレビの視かたがわかりません。

たぶんTVにつながっているセットボックスからCATVで見るんだと思うのですがどーにも映し方がわかりませんでした。
まぁどうせフランス語わかんないしいっかと思って放置しました。結局、合宿中で1回もテレビはみませんでした。

お昼も買い置きしておいたサンドイッチでお腹を満たしたところでパッキング解除に取りかかります。
宿には広いエントランスがあって総勢7人分のバイクも置いておけるほどのスペースでしてほんと助かります。つくづくいい宿を確保できて感謝です。

とりあえず取り出してざっくりフレームを眺めて問題なさそうなのでほっと一息。


タイヤを取り付けて庭を一周して問題ないことを確認。


サドルバッグやフェンダーなどPBP走行を想定した装備を装着して問題ないことを確認。
とりあえずバイクパッキングと輪行は大成功だったようです。


  • ランブイエ観光
とりあえず問題なさそうなので確認を兼ねてランブイエ観光に洒落込むことにしました。
台湾でもそうでしたけれどやっぱり右側走行は最初のうちはなれませんね。

それにしてもどうですかこの街並み。
ヨーロッパに来たって感じがすごいですよね。もうどうにも楽しくて仕方ありませんでした。


そのままランブイエ駅へ。
この後に予定しているモン・サン・ミッシェル観光ではパリ市街まで電車で行く予定なので下見を兼ねての寄り道です。








うん、なんとも雰囲気がありますね。ただちょっと小さめの駅なのかな?
ここに来週末ランドヌールが大挙するにはキャパが心配な感じです。

さてお次はランブイエイチの観光名所といえばランブイエ城ということでそのまま駅から向かうと・・・


この石畳です。
頑張ってバイクに乗りながら向かいましたけれど雨が降ったら絶対に乗りたくない道です。
異物も多いのでパンクしやすそうなんですよね。

そのまま2,300mほどパヴェを進むとにランブイエ城の入り口の看板が見えました。
こんな感じで周囲をランブイエの森に囲まれた非常に雰囲気のあるお城ですよね。
ツールの空撮を見るとほんと中世ヨーロッパに迷い込んだかのような絵が見られて楽しいです




そしてランブイエ城。
いやぁ西洋のお城をこの目で見るのは初めてなんですが、まさにファイナルファンタジーの世界です。
オールドゲーマーにとってはたまりませんね。

ランブイエ城はツール・ド・フランス最終ステージのスタート地点にもなった場所でして、サッシャさんの解説によると1300年代に築城されてルイ16世がマリー・アントワネットのためにイギリス風の庭園を整備したんだとか。でもそのマリー・アントワネット自身は田舎きらーいとあんまり寄り付かなかったんだとかw
そのスタート地点がこちら。手入れが行き届いた素晴らしい庭園です。


十分に観光を堪能して駅に戻ろうとするとガッツリ登ることに・・・
登った先には立派な教会が立っていました。

フランスは基本的に街の中心の一番高いところに教会があります。
理由はいろいろあるらしく、
・まずは教会ができてその周りに街が形成された
・外敵から守るために小高い丘の上に重要な施設が作られた
・天に一番近いところ、つまり神様に少しでも近いところに建てられた
などなど地政学的や宗教的な要因が重なった結果なんだそうです。

その後もぶらぶらと名所?らしきところをサイクリングしていたらなにやらゴロゴロと雷の音とともに黒い雲が・・・


ううーん、これはヤバイw


ってことで宿に向かってめいっぱい飛ばしたんですがギリギリ手前で捕まってしまいました。


まぁスコールというか夕立みたいなモノだったんであっさり上がってカラッとした空気に路面も一気に乾いていきました。


こんな感じでざっとふってカラっと晴れ上がるのがヨーロッパの気候なのかもしれませんね。
ま、図らずもレイン装備のチェックができたということでヨシとしましょう。

  • Guile親分との合流
ちょっとしたハプニングがあったもののしっかり観光できて満足したあとは晩ごはん・・・なのですが今日はGuile親分がフランスにやってくるのでちょっと我慢なのです。
と、いうのもFBなどで親分を知っている方はわかるのでしょうけれど親分めちゃくちゃ料理が上手いのです。
いろいろな調味料や調理器具を駆使しての肉料理はシェフ顔負けです。そのいくつかはFBに挙がっているのでそちらも見てみてはいかがでしょうか。

夕方にCDG空港到着予定なので晩ごはん時に宿に到着すると思ってまったりしていたのですが、どうやらちょっとしたトラブルが起きているようでだいぶ到着が遅くなるとのこと。
晩ごはんもなにか食材を買っておいて欲しいとのことでした。

19時を回ってもあたりはまだまだ明るくいので散歩がてら最寄りのスーパーまで歩いていくことにしました。
まぁ最寄りまで歩いて20分くらいかかるのでこういうところはちょっと田舎というか郊外なんだなって感じですね。

ってことでフランスではポピュラーなルクレールに到着。
ここのスーパーは規模も出かければ扱っているモノの量がすごかったです。
いろいろ物珍しく見回っていたんで写真を撮るのを忘れたのが悔やまれます。


適当に食材を手に入れて宿に戻ってしばらくすると、カッコイイ プジョーに乗って親分がついに到着です。これで明日からの食事はもう問題ありませんw

今夜だけはこんな感じの質素なコッペパン?にいろいろ挟むホットドックな感じの晩ごはんになりました。






こんな感じのチーズとサラミ?を挟んでレンチンしただけなんですが、チーズがやたらと美味い!
バゲットにすべきだったかなぁと思いつつもチーズの旨さでスルスルとお腹に収まってしまいました。

その後は宿の説明と部屋決めなんかを軽く相談したところで本日は終了。

明日もまた楽しい一日になるといいなぁと思いながら床に付きました。

PBP2019参戦記(2019/08/13)~劇的に改善される食事事情とパリ観光 に続く!



さて前日(2019/8/10)までにどーにか準備を完了させていよいよ出発の日。ワクワクドキドキの日々の始まりでした。
  • 移動について
今日のスケジュールをざっと載せると、
5:30 起床、身支度、最終荷物格納
6:30 出発~武蔵小杉6:45
6:55 武蔵小杉-羽田(予定7:45) http://www.keikyu-bus.co.jp/airport/h-mkosugi/
7:05 代替 武蔵小杉→品川(07:31)→京急羽田国際線(07:52)
8:00 羽田国際空港ターミナル
8:15 QLライナー受け取り https://www.ql-liner.co.jp/counter
8:30 手荷物預入 1h30m
10:00 保安検査 30min
10:30 出国審査 30min
11:15 搭乗ゲート Limit11:15
11:45 ANA NH215便 出発
17:10 CDG到着
って感じを想定していました。

[05:30]
ブルベなんかで早起きしてるんで特に苦もなく予定どおりの時間に起床。
ささっと身支度をしてひげ剃りなんかの最終の荷物を格納して予定通りに自宅を出発です。
輪行箱は既に郵送しているので手荷物はバックパックとスーツケース1つずつ。
でもこれがずっしりと重かったんですよね。


[06:45]
予定通り武蔵小杉横須賀線口に到着しましたが誰もおらず、どうやら一番乗りだったようです。
荷物を預け入れて特になんの問題もなく羽田に向けて出発しました。


[07:50]
予定通りに羽田に到着。やっぱり高速バスは楽ですね。
まずはANAの荷物受け取りへ向かって輪行箱を受け取りにいくことにしました。

ANA荷物受け取り

そこで輪行箱を受け取ったらなんと・・・


大穴が空いているじゃありませんか!
中を覗いてみると、フォークの部分が突き破っているようです。

原因はハンドルバーの構造にありました。
バイクパッキング時にこんな感じでハンドルバーを寄せたのですが、本来ならハンドルバー全体がダンボールの側面に当たることで支えることを想定する構造なのですがハンドルバーの角度からか一番最初に当たるのが画像手前側のフォークの先端だったんですね。


つまりフォークの先端の圧力にダンボールが負けて突き破ってしまったということなんです。
フォークにはもちろんエンド金具を入れてプチプチで保護はしているのですが、このまま飛行機の貨物に載せると損傷のリスクが高くなってしまうので、荷物受け取りの人にガムテープとハサミ段ボールの切れ端を貰って応急的な処置をすることになりました。
しっかし丁寧に扱われたと思われる日本の宅配の間で問題が出てくれてほんと助かりました。
もし宅配を使ってなかったらこの状態が貨物内で発生して最悪フォークが壊れていたかもしれません。
ある意味運がよかったというか不幸中の幸いでした。
同じ輪行箱を使っている方はどこがダンボールに当たるのかしっかりチェックした方がいい思います。

[08:15]
思わぬトラブルで30分ほどかかっちゃいましたが気を取り直して手荷物の預け入れへ。
夏休みシーズンはここが一番混み合うようで場合によっては1時間は覚悟しなくてはなりません(とぐぐったら出てきました)
覚悟を決めて向かったのですがそれらしきところに並んでいる気配もなく、カウンターであっさりとスーツケースをまずは預け入れ。
輪行箱は大きすぎて普通のX線検査機が通らないので大型用検査機にドナドナされて無事に検査おっけー(検査機の写真はNGでした)
スーツケースの預け入れは例の白い粉があったんでちょっとドキドキでしたけど中身チェックとかまったくありませんでした。


さて、次は保安チェックなんですけれど予想外に預け入れが早く終わっちゃったんで1時間以上時間があまっちゃいました。

特にやることもないので、
屋上?に出てみたり(暑かったので直ぐに戻ったり)


ロビー内を散策したり。


[10:00]
適度に暇を潰してから保安チェックへ。
このときに引っかかったのはCO2ボンベでした。用途を聞かれてパンク修理ですと答えたんですがイマイチ要領を得ていなかったようでしたが没収されることなく通過してヨシ!でした。
一応、ボンベにはすべて容量記載ありなので問題なかったようです。検査によっては記載がないと没収されるようなので皆さんご注意を。

[10:10]
そのまま問題なく出国審査も通過しました。

さて、11:15からの搭乗開始にもまた時間が余っちゃいました。
出発ロビー内にある六厘舎でもいってつけ麺食べようかなぁとも思ったんですがイマイチお腹が空いてないし、どうせ出発してスグくらいには機内食がでるだろうからとラウンジでてきとーに暇を潰してました。

[11:25]
適当に暇をつぶしていたら搭乗時間になって、いよいよフランスへの飛行機に搭乗です!



この時期、スターウォーズにデコられた便もあったようですが残念ながらノーマルなヤツでした。

[11:45]
運良く?窓際の席もゲットできてたのでドキドキワクワクしつつ離陸を待ちます。


無事に飛び立った後のウェルカムドリンクはもちろんビール!


食事のドリンクももちろんビール!
これで日本のビールともしばらくお別れだと思うといつもよりじっくり味わいました。


日本のお米ともお別れなのでチキン&サフランライスをチョイス。


お腹いっぱいになったところで眠たくなってきたのでジャズをBGMにおやすみなさい。

目が覚めるとノルウェーはオスロー上空らしいので半島の端の付近を1枚。

いよいよヨーロッパ圏にやってまいりました!

そろそろフランスが見えてくる頃ですがそこそこ分厚い雲に覆われてどうやら現地のお天気はイマイチなようでした。


さて到着直前のごはんもやっぱりお米をチョイス。残念ながらビールはでませんでした。



[17:10]
お腹も膨れたところでいよいよCDGに着陸!

ついに初フランス! 初ヨーローッパ!
このときの興奮っぷりはちょっと文字には起こし難いですね。

この後、入国審査も無事に通過。審査時の質問応答集を作っておいたんですがまったくの無駄になりました。まぁジャパニーズは無害だし英語怪しそうだから面倒は避けたんですかねー。

さて荷物受け取りでスーツケースを受け取り、輪行箱はカートに乗っけられて運んできてくれました。
自分一人しかいなかったのでかなり丁寧に扱ってもらえたようで、とりえあえず外見に問題はなさそうです。
さてホッとしたところで次は現地SIMへの交換です。
自分が選んだのはbaruさんなどがオススメしていたOrange社の3GB+8GBオプションのタイプです。
最終的にどれだけ使ったのかは見ていないのですが宿にはしっかりとWiFiがあったんでたいして使ってなかったと思います。
ここで問題が発生しました。
交換してアンネナマークが表示されるのですが4G表示がされません・・・が、まぁまだ焦るところじゃーありません。
落ち着いて空港WiFiにつなげてネットワークに接続。これでアクティベーションされるはずです。でした。
うーん、つながらない。なぜだ・・・と15分ほどうんうん唸っていつつもとりあえずSIM自体は使えているのか確認するためにOrange社のサポセンに電話っと。うん無事につながるので切断。フランス語でサポートを受ける自信がありませんので。
ふと思い出したのはAPN設定でした。そーいえば格安SIMを一番最初に指したときもAPN設定されていなかったんでネットワークだけつながらなかったなぁと。
というわけでOrangeSIMのAPN設定を調べて設定したところでよーやっと繋がりました。

  • CDG空港到着からタクシーの移動、宿の到着

[18:00]
ようやっと命綱がつながったところで入国ロビーに出ると出迎えてくれたのが予約しておいたタクシードライバーのオリビエさん(仮名忘れたので)でした。
今回はこの方にほんとうに救われました。
まずは今日の晩ごはんと明日の朝ごはんの調達をしなくちゃなんですが距離が距離だけに途中のスーパーによるのは厳しいということで出口に向かうところのパン屋でパンを買おうとすると、ここは高いから安いところにいくよっ って連れていってくれたのがPAULでした。
そこで初めてバゲットのサンドイッチを購入したんですが写真は下のボケボケなのしかありませんでしたw


拙い店員との会話も見かねて代わりに買いたいものを通訳してくれたりなどほんとありがたかったです。

そして空港の外に出てみて改めて感じたのが気温と湿度の低さ。
当たり前だけど日本とぜんっぜん気候が違って最高に快適です。
これだけでもフランスに来たんだなぁという実感が湧いてきました。

[6:30]
荷物も無事に詰め込んでいよいよランブイエに出発!
途中、フランスのこの時期の気候とかPBPの話をしたり、今年のツールの話をしたりとかやっぱり日本語を話せるドライバーでよかったなぁと思います。
天候はこの前までストームがきてて大荒れだったけど、この先はしばらく晴れるよとのこと。気温も7月の暑さは異常だったが今はむしろ寒い。西に行けば行くほど寒いから注意するんだよ とのこと。
あと印象に残ったのはサイクルスポーツに関してでしょうか。フランス人はサッカーは見てる人見ていない人半々くらいだけれど、ロードレース特にツールを見てない人はいないと断言してました。特に今年のツールはアラフィリップやピノーなどが大活躍だったので最高に面白かったそうです。私も最高に楽しかったので話がはずみました。

[8:00]
そうこうしているウチに宿の付近に到着 したのですがチェックインで鍵の受け渡しや宿の施設の説明してくれる現地案内人がどこにいるかわかりません。
ここでも大活躍のオリビエさん! 案内人宛に電話するとさくっと場所を特定して取り次いでくれました。いやぁ正直、電話越しで英語で会話する自信がまったくなかったのでほんと神様仏様でした。

このあと輪行箱を含めて荷物を宿まで運んでいただいたところでオリビエさんとはお別れです。本当にありがとうございました。
・・・この後の宿の説明にもいてくれたらなーと思ったんですが残念ながらチェックイン時の代行サービスのオプションはつけていなかったのをちょっぴり後悔しました。

さてここからはまたソロでチェックイン時の説明を受けねばなりません。最初に私の英語は貧弱だと伝えたんですが、まあお構いなしにマシンガントークな感じで説明されまくりました。もういい時間なので早く帰りたかったのかもしれませんw


だいたいの設備は事前情報で貰っていたので洗濯機や食洗機、給湯器の扱い、門の開け締め(なんと自動で開閉するんです!)なんかを説明して貰って気がついたらもう21時を過ぎていてようやっとあたりが暗くなり始めていました。



最後にココらへんで一番近いスーパーはどこ?って尋ねると今日は日曜だからどこもやってないさ~。明日にしなーと言われてはい終了。サンドイッチ買っておいてよかった・・・
説明を終えて案内人さんともお別れ。

とりあえず適当に自分の部屋を決めて必須な荷物だけ取り出してベットにゴロン。
今日はもうほんとくたくたです。飛行機の中でいっぱい寝たはずですがベットにはいるとほどなく睡魔がやってきて寝てしまいました。


こうしてフランス初日は終わりました。
明日はバイクの組み立て、ランブイエ観光! 続きをお楽しみに~

PBP2019参戦記(2019/08/12)~パッキング解除とランブイエ観光、Guile親分との合流 に続く

PBPに出発する前には長い膨大な準備があったんですけれどもすべてを紹介するのはキツイので、その中身をギュッと凝縮して残したいと思います。
  • R東京合宿所
R東京でお屋敷を借りてそこを拠点にPBPの準備や観光をしようじゃないか とい話が上がったのは2018年の年初頃でした。
発起人はGuile親分(一番最初に提案したのはCharlieさんだったかも?)でその後の手配等も含めほぼすべての段取りをしていただいました。
合宿所は最初は前回スタート地点のサンカンタンだったんですが8月頃にランブイエにスタート地点が変わるぞという話を受けて急遽ランブイエに宿を取り直すことになりました。
ここらへんの情報の速さとフットワークの軽さもウチの強みかもしれませんね。
という経緯があって借りたのがコチラです。


8人(ダブルベット使えば10人)までの泊まれる大きさのまさにお屋敷ですね。
お庭もこんなにひろびろーです。
こんないい感じのお庭とテーブルがあったので食事はほぼ毎回外で食べてました。


フランスはバカンスの時期は家族総出で地方に移動するのでこういった一軒家の期間レンタルが充実しているようです。
細かな場所はないしょですが、スタート地点まで自転車で15分くらい、駅まで歩くと20分くらいとこれ以上ないくらいの最高のロケーションでした。
予約期間はなんと8/11~8/25とまるまる2週間の長期滞在が可能だったんですが私はその中でも最長の8/11~8/24まで滞在していました。
これだけ長時間の滞在を予定して理由はいくつかあるんですが一番大きかったのはやはり時差ボケの解消でしょうか。いや観光も目一杯したいから というのも大きいかも?w

  • 切符の購入
長期滞在すること自体はもう1年前から決めていたので切符もそれに合わせて8月には予約しました。
ほんとはマイルで切符を確保する予定だったんですがギリギリ溜まっていなくて泣く泣く現金支払い・・・
航空会社はANAにしました。
マイルがANA(スターアライアンス)だったんであとはいつも使っているANAの直行便にするか、グループその他の航空会社の経由便にして経費を抑えるか といった2択な感じでしたが迷わずANAの直行便にしました。
理由は以下の通り
・単純に乗機時間が短いので疲労が少ない
・ロストバゲージ等の自転車へのトラブルリスク低減
・輪行箱のサイズは292cmまで超過料金なし
特に自転車のトラブルは今回の他の方の情報を見る限りでもいろいろあったようでしたが自分はまったくのノートラブル。やはり直行便の方でよかったなと思っています。
飛行機代以外にもいろんなお金や時間を使ってるわけなので何かトラブルがあって悔いが残る旅程になったらずっと後悔すると思うので一切の妥協はしないぞ といった考えもありました。
あとはサイズの許容量の大きさも大きいですね。ただ、203cmを超える場合は事前に申請しておいたほうが無難です(HPにもそう記載があります)。
  • プレレジストレーション
前年度にビワイチ1000を無事に完走していましたので一番最初の時期に登録することができました。
問題はどの時間帯にするか ということなんですが一番最初のG組に申し込むことにしました。
理由は以下の通り
・先頭の方が各PCが空いている
・後ろから来た列車に乗りやすい
というものです。
ネガティブな要素としては
・想定より遅くなった時に周りがみな後ろの組だと気分的に焦る(自分より前の組がいないことによる精神的安心感がなくなる)
・後ろの組に合わせてのんびりしているとタイムアウトになってしまう
といったところでしょうか。
まぁこの要素は割と無理やり引っ張り出した感がありまして実際には殆どの人は自分より早いのでどの組だろうが自分より後ろの組しかいなかったでしょうし、どの組、どの時間帯だろうがのんびり走る人はのんびり走るし、猛烈な勢いで走る人は走るということです。

あと申込時に迷ったのがスタート前のミールですがこれはNonとしました。
前回開催時は先に来た人たちが食べまくったことからモノがなくなったという話と、スタート地点から15分ほどのところに拠点があるのだから食べ物に困ることはないかなぁという理由です。
聞けば今回は配膳方式できっちり行き渡ったんだとか。次回は状況によっては申し込もうかなといったところです。
自分用のメモとしてはウェアはMサイズ、反射ベストはLサイズでちょうどいい感じでした。

  • トレーニング
PBPに参加するからといって特別なトレーニングを積もうとは思わなかったですね。
まぁその後のアクシデントが発生するまでは ですが。
ただ伝え聞いてたプロフィール的にゆるやかに繰り返されるアップダウンや最低、最高気温の具合などから北海道に似ているということで宗谷600に参加するなど経験値稼ぎなんかはしてましたね。
結果的には宗谷600の寒さ、暑さを基準にして装備を用意したのは大正解でした。

  • 2019年のSR
プレレジは無事に通りましたが本レジを通すためには6月20日までにSRを揃えねばなりません。
が、例年SRは3月か遅くとも4月までには取れていたのであんまし心配していなくて今年もいっぱい遠征しよーって感じで姫路に言ってお正月200を走ったり、沖縄にいって600を走ったりなどSRのことなどまったく意識していませんでした。
そうこうしているうちにAJ神奈川 鎌倉300やR東京 カスイチ300などをいろいろな理由でDNFになってしまい、今年は300はなんか鬼門なのかなぁなんて思って思っていたところで参加したR東京 満喫相模灘300で発生したアクシデントが最大の障害になりました。

  • 落車骨折
そろそろ300も取っておかないとなーと自分なりに気合を入れて参加したのがR東京 BRM309 満喫相模灘300でした。
残り250kmまで非常に順調にそれこそ相模灘を満喫していたのですが好事魔多しでしょうかもう何度となく走っている真鶴駅から小田原へ向かう直後の下りでした。
ころんだ瞬間は待ったく覚えておらず、気がついたら地面に倒れていまして、周りを見渡すと割とぶっとい木の枝が・・・
これに引っかかって落車したとのことで、慌てて起き上がろうとするのですが右手にまったく力が入らず、というかすごい激痛でまったく動かすことができませんでした。
それでもどうにか起き上がってさらに何を思ったのかそのまま小田原方面に走り初めてしまいました。
当時、この痛みがそのうち引いたら完走までいけるんじゃないかなぁとか思ってたんですが当然そんなことはなく早川駅でDNFすることにしました。

その後は救急病院に駆け込んでやっぱり骨折ですねーと診断され、翌々日に地元の病院で診断を受けると鎖骨の先端部分と肩甲骨の骨折、脱臼による靭帯断裂、神経の一部損傷と割と重傷だということが判明しました。まぁ30km/hくらいで一回転して肩から落ちたのですからある意味当然というかむしろ頭から落ちなくて命拾いしたというところでしょう。

当然、回復させるには手術するしかありませんということで受けたのが3月の末で靭帯接続と骨の固定具の挿入等々の処置を受けました。
その時に言われたのが回復までに少なくとも半年はかかる という一言でした。
正直、目の前が真っ暗になりました・・・
ただ骨のくっつき具合や靭帯の回復具合によっては固定具抜去より早く乗れるかもね。
という一言で最後の望みをつなげることになりました。
その後の奮闘具合はBRM608奥日光400完走を読んでいただければ と思います。

  • SRへ(奥日光400、花巻300)、レジストレーション
どうにか奥日光400と花巻300を完走することができて晴れてSRの確定と本レジ権利をゲットしました。
そうそう途中で6/20が本レジの〆切りといいましたが、あれは嘘でした。
というか6/20までSR要件が3つまで埋まっていて支払いも実行していれば7月4日のレジストレーション確定までは大丈夫だったんです。
なので花巻300の認定コードが6/20までにでるかどうかやきもきする必要はまったくなかったんです。
まぁレジストレーションは毎回変わっているようなので次回もそうとは限らないですし、こんなギリギリ隊にはならないのが一番です。
そういえば花巻300で一緒に走ったこーへー君もここでSRを確定して無事に出走権をゲットしてましたっけ。彼はPBPもしっかり安定した走りで見事完走で素晴らしいです。(花巻ではなかなかトラブルだったようですがw)

SRを確保はできたんですが当然事故前と比べて脚力、体力、心肺の落ち込みはひどいものでして特に心肺機能の落ち込みがやばかったですね。
なので6月末から出発直前までほんと毎日インターバルトレーニングを繰り返しました。
具体的には以下のメニュー。
・ウォーミングアップ 10分
以下 10回を2~3セット
 ・FTP 100% 3分
 ・レスト✕1分
・クールダウン 10分
これで最終的に測定したFTPは事故前に比べて90%弱まで回復させることができました。
  • 走行計画
自分のブルベの走り方は事前にガッチリと計画を立てて、その計画通りもしくは計画から外れた場合の差異を計算しつつ走るという感じです。
まぁ200や300は何も考えずに勢いで走ることも多いんですけど少なくともオーバーナイト以上のブルベでは以下を計画したキューシートを必ず作ります。
①キュー毎に距離換算でのタイムアウト時間
②各PCで確保しておきたい予想時間
③ホテルでの作業手順や睡眠時間
④上記の予定をこなすための各PC間での走行速度

今回のPBPではキューシートがないので②と③と④を作るとして、PBPならではというか各PCでの作業時間&休憩時間を加味した想定出発時刻を計画しました。
いろいろな話を聞くと日本のブルベと違ってPCのチェックは有人でサインを貰う形式でバーやレストラン、トイレすらも行列ができて予想以上の時間が消費されるとのことなのでかなり余裕を持った時間を設定しなくてはなりません。

そんなこんなを加味した計画が以下のシートでした。
タイムシートUH
タイムシートH
タイムシートM
タイムシートL
4パターン用意したのは走行時の調子毎にケースを切り替えるためです
UH(UltraHighPace)・・・23km/hを最高潮として以降300km毎に1km/h落としていく
H(HighPace)・・・22km/h 以下略

ってな感じで基本的にはMiddlePaceであわよくばHighPaceでいければなぁ、LowPaceでも滞在時間を若干切り詰めることでなんとかゴールできるでしょ という計画のもとで作成しました。
各PCでは基本的に30分かかるとして食堂や仮眠によって30分から1時間追加。ルディアックはガッツリ寝るので睡眠時間をたっぷり追加したバッチリな計画を立てました。(計画はほんとばっちりでした・・・)


  • 持っていくもの
これをどこまで紹介するか迷うところなんです。
なにせアイテム数をざっくり数えても261個もあったので一個一個紹介していくと時間がいくらあっても足りません。
ので一覧を載せて説明はまあざっくりとだけ。
持ち物一覧

・バイク関連
モンベルフロントバッグ、アピデュラサドルバッグL、フードポーチを左右に一つづつ。これが今回の積載関連の構成です。いつもと違うのはハンドルバー左側にもポーチをつけていることでしょうか。ここに後述のPCセットを入れてました。
ライトはいつものVOLT800✕2に予備で700を携帯。バッテリーも3400mAh✕2と走行不能になる可能性のあるものは予備を徹底しました。
トラブル関連としてはチューブ✕1、パッチ✕2、ブート✕1、インフレータ✕1と割と少なめです。とりあえずPCにたどり着ければこれらは補充できるだろうという思惑からの構成としました。
雨天関連としてはリアにゴリックスのフェンダーをつけたくらいでしょうか。
バイクは怪我の治療中にオーバーホールしてもらい、あらゆる消耗品は新品に交換して出走前のリスクイは絶対に残さないようにチェックリストを作って万全の状態になるように準備しました。その甲斐あったのか今回のPBP(とフランス観光)ではまったくのノートラブルでした。

・ウェア関連
夏装備の基本ウェア✕3
レイン上下(兼防寒)✕3
軍手、テムレス(ノーマル版)✕3
ネックウォーマー✕1
って感じですかね。これで0℃付近から30℃まで対応可能なことは宗谷600で確認済みです。
宗谷からの追加ポイントとしてはbaruさんが紹介していたネックウォーマーですね。
これ以外にもbaruさんが公開していたPBP関連記事は隅から隅まで読み倒して参考にさせていただきました。
この場で改めてお礼させていただければと思います。
その他のbaruさんの情報は"東京⇔大阪キャノンボール研究 PBP2019に向けて"から辿っていただければよいかと。2019年の走行記も素晴らしく感動しました(こんなレベルなのは期待しないでくださいw)

・プロテクトJ1とシャモアクリーム
超長距離ともなるとどちらかだけでは足りなくて身体の方はプロテクトJ1、ウェアの方はシャモアクリームを塗りつけてダブルの対策としました。これで擦過傷なんかのトラブルは起きませんでした。
(もちろん圧迫に起因する痛みはどうしようもなかったですけれど)
ちなみにプロテクトJ1は足の裏にも塗りたぐりました。自分はどうにも蒸れたりすると途端にふやけて痛くなってくるんですよね。この症状によく効くので400km毎に塗り直していました。

その他としては・・・
・ロキソニン&レバミレド
安心安全の鎮痛剤。レバミレドは胃薬です。
ロキソニンは胃荒れが起きやすいのですが合わせて飲むと私は荒れません。
自分は骨折してから4ヶ月ほど1日3錠飲み続けましたけど副作用はありませんでした(個人差あると思います)。
あ、市販してないのでお医者さんに処方して貰ってください。

・PC用セット
アイマスク、インイヤーイヤホン、歯ブラシ、マジックソルト、携帯ウォッシュレットをサコッシュにまとめてフードポーチに入れて簡単に取り出せるようにしておきました。
これは個人的には大当たりでしたね。サイズ的にはサドルバッグに入れる人も多いでしょうけれど疲れてくるとこれが億劫になったりするんですよね。さっと取り出せるのが大事だと思います。
ちなみにこの中で一番役にたったのは携帯ウォッシュレットですね。
トイレに流せるウェットティッシュも持っていったんですがこれが一番キレイになって手早かったです。
もちろん多少かさばりますけど軽いですし次回も間違いなく持っていくと思います。

・粉飴
いつも50kmで90gの小分けにしているので1200kmで24袋で8袋づつを携帯する計画として、スタート(リスタート)時で540gってところですね。これをサドルバッグやフロントバッグに格納してました。
だいたい90g=300kcal→Totalでざっくり必要カロリーが10km=100kcalで全行程の60%くらいのカロリーを背負って走る感覚でしょうか。残りのカロリーはもちろんサンドイッチ(とチョコとかいろいろ)ですね。
そういえば粉飴に関してはmarkunさんやpipiさんにCDGで捕まるぞぉと散々脅されましたっけw 確かに小分けにした粉飴はいかにもアレな感じなのでドキドキしましたけれど実際にはまったくノーチェックでした。
あとクレアチンとかアミノアシッドを小分けにして持っていったんですが、これも絵面的にはかなりアレwでしたけれどノーチェックだったのでアレ関係のチェックはやっぱり麻薬犬で行うのでしょうね。


その他でリストを見てこれはどうだった?みたいなものがありましたらツイッターでもコメントでもお聞きください。
  • バイクパッキング
さて普通の海外旅行との一番の違いはやっぱりロードバイクをどうやって持ち込むか ということでしょうかね。いろいろ方法はありますしその紹介はいろんなところでされているのでここでは割愛します。
自分が選択したのはBTBのハイブリッド輪行箱でした。


これを選んだ理由を挙げると以下な感じでしょうか。
・ハードケースであること
・ハンドルやディレイラー、ペダル等を外す必要がない(シートポストはサイズによっては下げなくてはダメでした)
・値段が比較的安い(¥9,800円)
・ANAの預け入れ対応サイズ内(3辺 292cm以下)
・使い終わった後はコンパクトになる

特に重要なのはバイクのパーツを弄くらなくて良いという点ですね。
ハンドルはこんな感じでぐりっと曲げれば入りますし、


ディレイラー側(画像向かって奥側)は中に浮いた状態でBB付近に絡ませているベルトでハンドル側にテンションをかけているので箱に接触することはありませんので縦にしようが横にしようがまったく問題ありません。非常によく考えられた輪行箱だと思います。


もちろん、ハコの容量も大きいので空いたスペースにはウェアやヘルメットなど軽いけどかさばるものを中心に詰め込めます。


ちなみに1枚目の写真の上に貼ってある日の丸シールは後付でして、日本代表的な所属だとか書いておけば扱いが丁寧になるよって話をききましてリスクが減るならばと貼っておきました。
おかげで? 荷物預かりの人にはレースにでるんですか?なんて質問されてまあそんな感じのですなんてほとんど嘘っぱちを答えることになってしまいましたw

ここまで紹介した荷物を輪行箱、スーツケース、バックパックに詰め込むのですが問題は怪我の影響でして、右手で重い荷物を持つことができません。
なので今回は羽田まで輪行箱を予め送付しておくことにしまして、空港サービスを利用することにしました。
料金はHPだと3辺140cmまでで5000円以下なんですが、当然オーバーなので図り直して貰ったところ往復で14000円ほどでした。正直痛いですけれどこればっかりはしょうがありません。
でもそのおかげで羽田までの移動に武蔵小杉駅から出ている高速バスを使えることができたのは大きかったです。電車に比べて圧倒的に楽ですよね。次回どうするかわかりませんがもし自転車も積み込められるのだったら高速バスを選択するかもしれません。

  • CDGから宿までの移動
今回はタクシーでランブイエの宿まで移動することにしました。
かなり割高なんですが、公共交通機関を利用しようとすると地下鉄等を乗り継いでいくことになりますし、CDGからパリまで治安があまりよろしくないところを通るとのことなのでリスク回避でタクシーを選択しました。
今回の予約ではチャーリーさんの紹介でVELTRAという現地オプショナルツアー専門会社に頼みました。
必要な要件は以下な感じでしょうか。
・バカでかい輪行箱を詰め込むには少なくともワンボックスタイプ以上
・ランブイエまで送迎可能
・できれば日本語が話せるドライバー
これらを満たしたのがVERLTRAのオプショナルツアー
シャルル・ド・ゴール空港⇔パリ市内ホテル 空港送迎サービス<貸切/日本語ドライバー> by Paris My Way
でした。
予約時のオプションとして8人乗りとヴェルサイユ地域までの送迎を選択すると合わせて€207です。
今回はいろいろあって一人で使いましたけどスペース的には3台は行けると思いますので、うまく乗り合わせられれば一人頭€70弱くらいでいけますので距離の割にはだいぶお得なんじゃないかと思います。
今回、割当たったドライバーの対応も素晴らしく次回もココで予約すると思います。

さてここまででようやっと準備が完了といったところです。
次回はいよいよパリに向けて出発編をお届けしたいと思います。

PBP2019参戦記(2019/08/11)~出発!に続く

  • はじめに
PBPを走ってから1ヶ月経とうとしていていろんな方々のブログ記事が出揃ってくる中でようやっと重たい腰を上げることにしました。
DNFすることないよう頑張って最後まで記事を書き上げたいと思います。

理系らしく結論からいうとPBPを無事完走することができました。
思えば自転車に乗り始めてからPBPを意識したのは4年前のサイクルモードで三船さんのステージを見てからでした。
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その時にみたRIDLEY HeliumのPBPスペシャルバイクは最高にカッコよくて今乗っているHeliumもその時の勢いで買ったものですがやはり最高のバイクだと思えます。

具体的にPBPに行くぞ!と決めたのは2年前の伊勢1000完走からでしょうか。
なかなか厳しいコンディションの中で自分なりのプラン通りの走りができたのでPBPも行けるんじゃないかな?と思ったからでした。
そこから実際の準備を始めた去年の8月から日本に帰るまでの日々をブログとして残して行きたいと思います。


  • PBP各記事リンク
記事構成は以下を予定しています。
見ておわかりの通り、2週間ほどのお休みを取ってPBPの前後でとことん観光しまくるプランにしました。
本当に本当に楽しい日々でした。
その一片でも皆さんにお伝えできればと思います。

PBP2019参戦記(2018/8月~2019/7月)~準備編
PBP2019参戦記(2019/08/13)~劇的に改善される食事事情とパリ観光
PBP2019参戦記(2019/08/14)~ル・マン観光
PBP2019参戦記(2019/08/15)~モンサンミシェル観光
PBP2019参戦記(2019/08/16)~パリ観光其の弐
PBP2019参戦記(2019/08/17)~前日車検
PBP2019参戦記~スタート直前準備からスタート
PBP2019参戦記~RAMBOUILLET~LOUDEAC
PBP2019参戦記~LOUDEAC~BREST
PBP2019参戦記~BREST~LOUDEAC
PBP2019参戦記~LOUDEAC~MORTAGNE-AU-PERCHE
PBP2019参戦記~MORTAGNE-AU-PERCHE~RAMBOUILLET
PBP2019参戦記(2019/8/22)~ゴールからその後
PBP2019参戦記(2019/8/23)~ノルマンディ観光
PBP2019参戦記(2019/8/24)~そして帰路へ

どうもお久しぶりです。4ヶ月振りくらいですかね。
奥日光400が無事に終わったということで完走記を公開しちゃいましょう!

このブルベはコースプロフィールを見てもわかるようにかなりきっついコースですし、何より夜スタートというハードルの高さがあります。
本来ならあまりこういうコースを走ることはないのですがよんどころのない事情もあって走ることにしました。

まぁぼかすのもアレなので言っちゃうと、3月頭のブルベで骨折してしまいまして、当初の計画だと清水さった400を取るつもりだったのですがつい最近まで治療で乗れない状態だったので計画を練り直した結果として走ることにしました。
本来ならもう少しリハビリをしてから自転車に乗りたいところなのですが、PBPのプレレジ有効期限が6/20でとなっておりまして、それまでに残りの400と300を取っておかなければということで無茶は承知の上で事前認定走行することにしました。

さて久々のブルベなんですが怪我の影響でいくつか問題点がありました。
1.ダンシングができない
2.走行中のボトル取り出しができない(走行中の給水ができない)
3.下ハンが持てない
4.肩甲骨の動きが制限されているせいか呼吸が苦しい
一般的なサイクリングでは問題ない制限ですけれど長時間走り続けるブルベではいろいろと状況になってしまいます。
特に2と3ですかね。
登坂中の給水ができないので勾配がゆるくなったところで足を付いてからボトルを取り出すしかありませんし、
ダウンヒルで下ハンが持てないので安定した下りができない&ブレーキが疲れるといった問題が発生しました。

まぁいろいろとネガティブな要素もあったのですが、試走ならではの利点もありました。
一番大きかったのはスタッフのこしさんと一緒に走れたことです。
正直、こしさんと一緒に走っていなかったら絶対の途中で心が折れていたと思います。
あとはまあ試走日を選べるということで天候の良い日に走れたことも大きなところですね。

試走日はだいぶ前から決めていて午後半休を取って備えたかったのですが、どうしても抜けられない会議があったので定時ダッシュで帰宅したのが7時半くらいでした。
そこからシャワーを浴びて装備の最終チェックをして寝たのが8時半くらいです。
目覚めたのが10時半なのでウトウトしてたのを含めても睡眠時間は3時間くらいでした。
正直、コースのハードさから絶対に途中で眠くなるな・・・とすごく気が重くって、やっぱ有給が取れる来週の当日実走でもいいんじゃないの?とか後ろ向きな考えばかりが浮かんでくる状態だったんですが、なんか惰性で準備が終わっちゃったんでしかたなーくスタート地点のとどろきアリーナ前向かうことにしました。



だーれもいません・・・
主催のこしさんが試走すると思ったんだけどなぁと思いつつもここまで来ちゃったんだからもうダメ元でスタートしちゃえ!と半ば自暴自棄のスタートでした。

そこから暫く走っていると後ろからいきなり声をかけてきたのがこしさんでした。
私がスタートした直後の入れ替わりでとどろきアリーナ前に来たらしく、スタート連絡を見て追っかけて来てくださったようです。
肩の調子もよくない状態で気分が下がり気味だったところだったのでほんとヒーローのような登場で目の前がぱっと明るくなったような気分でした!(深夜1時でしたが

そこからPC1に2:13に到着と時間的には順調に見えるんですが、
やっぱり3ヶ月のブランクは大きく、絶対的なパワーが足りずにふつーついていけなくて千切れちゃうことも多々あってこしさんには迷惑をかけ通しだったのが心苦しいばかりでした。


それでもPC2には5:25に到着とどーにか誤魔化しながら到着することができました。

さて、ここからPC3の足尾まで徐々に上りになっていきます。
渡良瀬川手前の交差点までは1%くらいの登りともいえないくらいのゆる~~~い登りなんですが、これが地味に足を削られるんですよ。
最初はあれ?風がないわりになーんかスピード上がらないなー、なんか調子悪いのかなー?と思って出力を見るとけっこー出ててようやっとああこれ登ってるんだわーと気づくレベルです。
こしさんもなんか調子悪いわーといってたのでここらへんはパワーモニターがある利点ですかね。
まぁ気がついたとしても頑張り過ぎないように頑張るだけなんですけど(笑

そして渡良瀬川沿いの道に入るといよいよ登り基調になっていきます。
いやぁここからが辛かった。
400kmの行程ですがその上り下りのすべてがここからの170kmに凝縮されているわけですから。

当然、ここからこしさんにはついていけずあっさり千切られます。
というか緩斜面とはいえ40kmほどを登り続ける体力はありませんので途中の道の駅などで休憩しまくりでした。

どーにかこーにかPC3の足尾についたのが9:21。
こしさんから20分ほど遅れての到着でした。
ここから先は100mほど登ったら200mほど下って(!?)からいろは坂、戦場ヶ原への登り、金精峠と登り3連発となるのでしっかり休憩&補給して再出発。
残す貯金は1時間ってところ。
できれば金精峠までプラマイゼロあたりでたどり着きたいところです。

ところがブランクは回復力も衰えさせてしまったようでしっかり休憩したはずなのにいろは坂の手前までの登りで力尽きてしまい、直ぐ側の休憩所でまたもや大休憩を取ることにしました。

たぶん、ここが分水嶺だったと思います。

ここから先のいろは坂は登り道と下り道が分離しており、当然逆走は禁止です。
つまり、一旦入ると最後まで登り続けるしかありません。
休憩しながら、あー・・・こっからなら宇都宮までずっと下りだよなぁ。ぎょーざ食って帰ってもいいんじゃないかなー・・・なんてネガティブな考えも浮かんできます。

まぁ結局、諦めが悪かったってことなんでしょうし、この先を走っているこしさんを差し置いてDNFするのも悪いなぁという気持ちでどーにか気持ちを奮い立たせて登ることにしました。

登り始めた途端に後悔しましたが(笑
いやもう進まないのなんの。他のローディに抜かされるのは当然でカジュアルな格好のクロスバイクの人にもあっさり抜かれて千切られます。というか、3kmほど進んだところで足が止まっちゃう始末。
明智平までのたった7kmがほんときつかったです。

中禅寺湖に入っていろいろお店が見えてくるんですが貯金の目減りが気になって入ることができません。あー・・・でも金谷ホテルのとろけるビーフカレー食べたいなあ・・・でも時間がー・・・と懊悩しつつホテルが見えてくると先行していたこしさんが入っていくではありませんかっ!
あ、こりゃもう入るしかないねーということで残り時間なんか無理やり頭から追い出してホテルにゴーです。

幸いにしてカレーは提供が非常に早く、先に入っていたこしさんとほとんど同じくらいに食べることができました。
結局、今回のブルベでのグルメはこれだけでしたが、疲れた体に染み渡りました!


さて、ここからいよいよ登り本番の金精峠!の前に戦場ヶ原手前のちょっとした坂へ。
いやぁさっきホテルで休憩したじゃんってセルフツッコミを入れたくなるほどあっさり脚が尽きてしまいました・・・
這々の体で戦場ヶ原に到着。あー・・・こののんびりとした雰囲気最高だなー・・・とか思いつつ抜けていくと、いよいよ金精峠です。

ちなみに、今回は風景の写真がまーったくありません。
少しでも軽くするためカメラも置いてきましたし、正直止まって写真取る余裕はありませんでした。

金精峠はほーーーーーんと辛かったです。
たった5kmの登りで400upくらい。つまり平均勾配は8%。
もちろん平均なのでところどころ10%を超える上にほとんどが直登であー、あそこまで登らにゃならんのかーと絶望させます。
特に最後の1kmはきつかった・・・12~14%くらいはあった・・・気がします。

ほんと精も根も尽き果てる寸前でどーにか金精峠に登りきることができました。
この時点で20分くらいの借金でしたかね。
もちろん登った分の位置エネルギーの貯金がありますので実質的には1時間くらいの貯金でしょうか。

さて、ここからようやっと下りです!
ただ、今の状態では全然ありがたくない下りでもあります。
冒頭での状況の通り、下ハンが持てないので安定した下りができないことと、スピードが上がるにつれて路面の振動が肩に響いて痛みが耐え難くなってきたのがすごいストレスでした。
ほんと大好きな下りがこのときばかりは大嫌いになりました・・・

正直、下り続けるのはもう無理といったところでちょうど高原の駅丸沼が見えたので補給も兼ねて立ち寄ることにしました。
ここで粉飴と水を補給・・・したのですがボトルをベンチに忘れてきてしまいました・・・
リスタートして10分ほどで気がついたんですが、既に数百メートルほど下った状態だったので泣く泣く諦めることにしました。ボトル自体は数年前に買った古いボトルだったんですがたっぷり詰まった粉飴水が痛かった・・・

まぁ失ったものはしゃーないので気を取り直してダウンヒル再開なのです。
ただ、正直ここが一番しんどかったかもしれないです。
下りの振動での痛みに耐えかねてついに飲む方のロキソニンに手を出してしまいました。

ロングライド界隈ではロキソニンは最後の手段等々言われていますし、これを読んでいる皆さんもリスクは十分にご存知かと思います。
自分としても残り距離が100km以上の状態で服用したことはこれまでありません。
ただ、この3ヶ月ほど毎日ロキソニンを使ってきたので多少の経験値が溜まってきたといいますか、だめな境界線がわかってきた感じなので、本当にだめならDNFをする覚悟で飲みました。

そんなこんなでCK2には15:20に到着。
下りで多少脚も回復したものの貯金が20分なので、ここは短時間の補給でリスタートしました。

そして赤城山に向かうにあたって西側の沼田方面へのルートではなく、なぜか東側のほそーいルートへ入っていくと・・・
おお、渓谷というかなんかいい感じの森の中を下っていくではありませんか。
うーん、これはいいロケーション! 涼しい風と相まって最高の気分になったところで・・・最後の上りが始まるのでした。
事前のプロフィールでもわかってたことですがいやぁきつかった!
500mUPの11kmで平均勾配が5%弱。金精峠並に辛かったなぁという感想です。
正直、頂上に到達してもモニュメントとか特になーんもなく正直ただ辛いだけの上りでした(笑

最後の登りを終えたところのコンビニで大休憩を取ったところでようやっと往路のルートに戻って来られました。
ここからは1%前後の下りが数十キロ続きますが、対して力を入れてないのに30km/hで巡航できるのはヘロヘロになった脚にはほんとありがたかったです。
ここは夕方の市街地でしたがほとんど渋滞もなくて今回のルートとスタート時間はほんと道路状況は最高ですね。

日が暮れてだいぶたったところでPC4へは19:22に到着しました。
ここまで来ると何らかのトラブルがない限りは大丈夫だという安心感がでてきますね。

相変わらず脚が終わった状態のままでだましだまし走ってるわけですが、幸いなことに眠気はまったくありませんでした。
その代わりだったのかわかりませんがこしさんが眠たくなってきてしまったようです(笑)

ところどころのコンビニ(の脇)で仮眠を取って眠気をやり過ごしながらどーにかPC5へ23:24に到着しました。
いやぁこの手前の入間を過ぎてからの国道16号の道の酷さといったらなかったですね。
路面の荒れ具合は地方の私道にもまさるとも劣らないし、車は猛スピードで駆け抜けていくし、地味にアップダウンがきついしで愚痴を垂れ流しながら走ってました(笑)
正直疲れちゃったので貯金40分のところを30分くらい消費して大休憩にしました。

まあでもここからは勝手知ったる地元みたいなもんです。
順調に貯金を重ねては・・・仮眠してました(笑)

一番長い仮眠は北府中公園のベンチで20分くらいでしたかね。

自分は正直ぜんぜん眠くなかったので近くにいた猫ちゃんを眺めてました。
フラッシュ炊いて取るとすげー怖い絵面になりますね(笑)

仮眠ですっきりしたこしさんに引いてもらってラストランです。
多摩川を渡ればもう帰ってきたようなもんですよね。

なーんて思ってた当日の参加者の方も多かったと思うのですが、罠は最後の最後にありました。
府中街道をまったり走っていたら宿河原に入ったくらいで左折。
キューシートでいうところのNo.116 長尾橋右折 ですね。
ここから なぜか 10%以上の直登が始まります!(怒
しかも途中で道路工事をしててタイミングによっては激坂の途中と止まらされるのです(怒怒

まあでもここはしゃーないのです。
他のルートだと溝の口駅前のど真ん中を突っ切ったりしなきゃならなくて深夜はなんか怪しい動きの車が多くて通したくないのです。(たぶん
なんでこんなところに起伏を作ったのかと太平洋プレートに文句を言うのが正しいのです。

最後の罠を突破した後はゆったりと下りつつ千年の交差点を左折してようやっとゴール!
ゴール手前の最後の信号でこしさんとがっちり握手したとき、
あぁようやっと復活できたんだなぁと実感しました。



正直無謀と思った復帰後いきなりの400でしたがなんとか完走できたことでかなり自信になりました。
PBPに向けて残るは300ですが、オダックス近畿さんのBRM615花巻300に出走して取る予定です。
現時点で雨予報となっていてしかも雨脚がかなり強まる&風も強いと劣悪極まりないコンディションが予想されます。
400以上に無謀な挑戦になるかもしれないので状況を見極めて安全に走りたいと思います。

PBPへの道は遠い・・・

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